井島先生のおシゴト日記+α 
11月の21日～22日に、私が所属しているAICI米国国際イメージコンサルタント協会のエデュケーションディが、日本で初めて開催されました。これは、歴史的なことです。（写真：パンフレット）
この私が日本で3人目のAICI認定の資格を持ったイメージコンサルタントです。
逆に言うと、それほど日本では認知度の高くない職業です。
私が資格を取り、AICI東京チャプターに入会した頃は、会員数がまだ20名弱だったと記憶しています。
AICI東京チャプターの歴史は19年にも及び、今現在、東京の会員数は110名を越え、NLPとしても意欲的な活動をしています。
さて、今回のプログラムには、AICIのプレジデントのリン･マークス氏、クリスチーナ・オング氏による『成功するイメージコンサルティング・ビジネスのスタートとその維持について』というセッションがあり、非常に興味を引く内容でした。
参加した多くの会員と話しをしましたが、“イメージコンサルタント”として仕事にありつき、継続的に収入を得るには、日本の現状はまだまだ大変なようです。
我々の職業（性のコンサルタントもいらっしゃいますが）は、乗っかるレールが見当たらず、収入面はもちろん精神的にも不安要素をかなり抱えているのが現状かもしれません。
仕事をスタートするのはともかく“維持”出来るのだろうかと、多かれ少なかれ不安、いいえ疑問を抱えているのです。
そんな私たちにとって、セッションのテーマは必要不可欠な内容に思われました。
仕事の知識アップとして、私は良く“ビジネス書”を読みます。成功本の類のものも良くあります。
今回のセッションもそれらと大きくかけ離れることなく、
●例えば自分の強みを伸ばしてブランディング化・差別化につなげる
●恐れずにさらに高いマーケティング目標を作る
など、国や職種が異なっても、前進する心構えは共通なのだと、改めて感じました。
そんな当たり前の中にも、２つほど心に留まったことがあります。
一つは、『発展期には手放すことを覚えよ』ということです。イメージコンサルタントの仕事は、組織力と云うより個人の仕事です。とはいえビジネスの拡大・発展を考えるとき、一人では難しくなります。
でもそれまでの自分流の仕事のやり方があり、ついつい「自分が！自分が！」と云う意識に取りつかれていて、他人の能力を信じ任せることが出来ないということがあります。
サラリーマンで“組織”に属していたときは仕事の委譲が当たり前のように出来たのに、お山の大将になってしまったのか、井の中の蛙か、今は怖くてそれができなくなっています。
二つ目は『自分が金の卵を産むガチョウである』こと。金の卵を産み続けるためには、更なるトレーニングを受けるべきということです。
私は“学ぶ”事が好きなので、そのための自己投資もかなりしています。
最近私は『金の卵を産むガチョウの飼い主になろう』と考え始めていたので、心を見透かされたような気がしました。
まだまだこの私が金の卵を産む必要があるのかもしれません。
この二つは、私の周囲に対する見方でもあるような気がしました。
例えば、部下にはこうであるべき、もっと知識と技能を身につけるように、叱咤激励しているつもりでしたが、心の裏では『私にかなうわけがない』と相手を低く見ていなかっただろうか。だから実際には「やっぱり、私よね！！」的な行動を取ってしまうことも。
では金の卵を産んでいるかと云うと、もう、産むことより金の卵を取って暮らしたいという考えがどこかにあります。
そしてこの現状から、私は自分の部下の成長を素直に喜んでいないのではないかと、はっとしてしまいました。
イメージコンサルタントの仕事の喜びは『人にパワーを与えること！』自分のスタッフの成長に喜びを感じられないのはおかしいということです。
アシスタントは私の“補佐”ではなく“代役”の出来る人を育てなくてはならないのだと、強く感じました。
そして出来た余力で更なる金の卵を創り続けることが、重要なのでしょう。
至近距離すぎて見えなくなっていたのか・・・、見たくなかったのか・・・・。とにかく反省です。
また今回、国際資格受験も同時にあり、BMIAのメンバーも二人受験しました。
近い将来、北海道札幌にも、国際資格を持ったイメージコンサルタントが増えていくことでしょう。
彼女たちの成長を嬉しく頼もしく感じるとともに、私も自分の強みをさらにブランド化できるよう金の卵をバージョンアップさせようと決意しました。
最後に、今回のスピーカー ケイコ・カウチ氏と東京湾クルージングの際にご一緒した写真を。私が２００５年にアトランタで資格取得の際に大変お世話になった女性で、ケイコさんは日本初のパーソナルカラーコンサルタントとして森英恵氏と仕事をされた方です。
２００９．１１．２８
