井島先生のおシゴト日記+α

“ビジネスマナーインストラクター”としての想い

北海道でも、求職者に向けた様々な職業訓練コースが開校されています。
財務のエキスパート、流通のスペシャリスト、情報システムマネジメント等、多種多様な職業訓練があります。
 
3ヶ月ほどの訓練期間に、再就職に向け、専門的な知識と技能を身につけるため、受講している皆さんの目は真剣です。
この短期間の間に簿記やパソコン、会計実務等の検定試験を受験し資格として身につけるのです。
 
今年度も行政として、昨年度以上にコース数があると実感しています。
 
私は、CDAとマナーインストラクターのノウハウを活かし、職業訓練コースの中で、就職支援として『キャリア形成』『ビジネスマナー』『接客・販売マナー』『面接のマナー』等を担当しています。
 
今週も「ビジネスマナー」の授業がありました。
 
再就職を希望している方が殆どですので、それなりに『ビジネスマナー』をご存知の方たちに向け授業をします。
企業人、組織人として就業していくにはビジネスマナーは必須です!!。
 
でも実は…いつも初日は少々マイナーな気分です。
 
私の勝手な思い込みなのですが、「マナーなんて解ってるよ、つまらない授業だ!」と目が訴えているような気がするのです。(実際は、好意的に受け入れていただくのですが。)
 
受講者側にしてみると、電話応対や来客応対ビジネス文書等、十分経験済みのことをさせられるのですから、確かに、興味を持つと言うより面倒くさい話しです。
 
ですが、皆さんも考えて見てください。
私たちは社会人になり、企業で働いています。もちろん“現場での仕事”のやり方は教えてもらうことは可能です。
ですが、それ以外のよく言う“常識”や“対人関係”に対しては、重要な割には教えてもらうことは出来ないのです。
 
私は講師としてマナーを様々な世代の方に教えていますが、
役職があっても、年齢があっても、『出来ていない!』人が多いです。
「習っていない」以上に「学ぼう」としていなかった現状がそうしているのだと考えています。
現場の、目の前の“仕事”が出来る事のほうが素晴らしいと考えてしまうのでしょう。
 
実は、マナー=マニュアルではありません!
マナーは心を伝えることであり、心には、人柄・価値観・仕事に対する考え方・意欲等々が溢れています。
マナーを実践できるとうことは“人間性”“人間力”なのです。
また、マナーがきちんと理解できて、実践できたという結果は、仕事の評価として返ってきます。
 
マナーがきちんと身についていて実践できると言うことは、自分自身に対して素敵なことですね!
“仕事力”と“人間力”が無ければ、一人前ではありません。
 
そんな想いで、私はいつもビジネスマナーを伝えています。
一人でも多くの方に、伝わっていくことを目標に・・・。
2009.12.5