井島先生のおシゴト日記+α

雇う側の「女性活躍推進」VS雇われる側の「女性活躍推進」

【雇う側の「女性活躍推進」VS雇われる側の「女性活躍推進」】
このテーマで60分の講話をさせていただきました。

最近の社会のキーワードに、
「女性活躍推進」「ワーク・ライフ・バランス」「202030」等があります。
1985年から「男女雇用均等法」ができ、改革が進められていますが、
北海道は特に「格差」が縮まっていないという現実があります。

政策が言っていることは、あまりにも曖昧で、
だから、実際に何をするとよいのかがわかりにくいのではないかと感じます。
もうすでに、女性の活躍をバックアップできる様々な「制度」が出来上がった企業がほとんどです。
しかし、その「制度」がただの「絵に描いた餅」になっていることも否めません。
女性を昇格させて会社もあります。
しかし、両者の間に納得感が生まれてない場合も少なくありません。

今回はワークライフバランスコンサルタントとして、話をさせていただくことに。

株式会社大塚商会様が開催されている
「ビジネスソリューションフェア2016札幌」の特別セミナーでの講演でした。

女性活躍推進を語るとき、
その背景として「人口ボーナス・人口オーナス」という
今から10年も前にハーバード大学のデビッド・ブルーム氏が提唱した経済の流れを話します。
「時代が変わった」という自覚が必要だからです。

今回は、加えて
女性特有の特徴としてシェリル・サンドバーグが著書の中で展開した
「詐欺師症候群」の話をしました。

女性は奥ゆかしいというか、男性にはない、ビジネス上の特徴があります。
互いにこれを知っておくと、歩み寄れるはずです。
知らないと、
「だから、オトコは!!」とか「だから、オンナってやつは!!!」ということになってしまうからです。

女性活躍推進やワークライフバランスは、単に女性を優遇するものではないことは
すでに多くの方が理解しているはずです。
女性もそれを、優遇されたり特別扱いをされることを望んではいません。

しかし、長年
「女性」「結婚」「育児」「介護」等々に
「それは女性の仕事・役割・適正」というようなフィルターを散々かけて生活してきた私たちがいます。

女性活躍推進もワークライフバランスも
そのフィルターを外すということが、第一歩なのです。

長年慣れ親しんできたことを変化させるのは容易ではありませんが、
それができていくように、いろいろな形で発信、貢献していきたいとですね。

会場にワークライフバランスコンサルタントの先輩が来てくれていました。
彼にも教わりながら、早く根付かせていきたい、今の私の仕事の一つです。

良い機会をいただいたことに、今回も感謝の一日でした。