井島先生のおシゴト日記+α

“就業”意識を育てたい!

毎年、大学の夏休みの期間を使っての、ヒューマンアカデミーの秘書検定2級対策講座を担当しています。
おかげさまで、この大学では、年々参加者がふえ、男子学生の受講も割合を高めています。
男女問わず、社会人となり仕事をしていくためには、学ぶべき講座であると、ずっと伝えてきました。
 
さて、今週は3回にわたって、秘書検定2級対策講座のガイダンスを開催しました。
 
ガイダンスの中で、秘書検定2級を学ぶ事のメリットを伝えます。
受講して得る事のできることを、具体的に話します。
 
最近、企業側の目線は『就業意識』といわれています。
私もCDAとしてキャリアカウンセリングをする際に、『就業』『仕事をしていく』という意欲・意識について、しっかり話し合うようにしています。
 
学生たちの“希望”という意味でも、良く分かるのですが、例えば
〇大きい企業でないと、自分の能力が発揮できない
〇希望している職種以外ではやりがいを感じられない
〇自分の能力を最大限発揮したい
等々、本来の仕事をすることに対する目線のズレを感じることが少なくありません。
 
 
仕事をしていく際に一番大事な事は、目の前の当たり前かつ小さい仕事もきちんと受け止めこなしていく事です。
 
仕事や昇給の目安も、実は、
〇いつもきちんと挨拶が出来ている
〇声をかければ率先して返事をする
〇仕事を自分勝手に選ばす、頼んだ事をきちんとやってくれようとしている
というところで判断しているのも否めないところです。
 
『感じのいい奴』『可愛い奴』『しっかりしている奴』、これがあって、『仕事を安心して任せられる奴』になるのです。
 
ですが、実際のところ、この『仕事に対する姿勢』や『仕事の仕方』を教えてくれる人は会社内にはいません。
これらは以前は『躾』というくくりで、『家庭や学校で躾けられて社会に出る』という構図でした。
 
社会人を目指している就職活動中の学生と企業側のギャップはここに生じます。
 
私の秘書検定対策講座(1週間)では、
①会社組織における、課せられた役割と責任
②社会人として、専門外も含めた概ねの領域の知識を得る
③判断の基準、やってよい事といけないことを学ぶ
この3点も、伝えながら仕事のやり方を学でいただけるようにしていきます。
 
実際の会社の中でも、なかなか難しい『人材育成』の中の一部分かと考えます。
しかし、『企業は人なり』といいます。
人間力を鍛える事なしに、仕事力の向上はありえないようにも思えませんか?
 
学生たちが、そんな意思をきちんと持って就職できるように、今年も応援します。
 
2010.6.21