ブロッサムでは、研修のインストラクター養成のプログラムがあります。
プログラムは重要だと、私は考えています。
なぜなら、適当にはできないのが、そして適当にしてはいけないのが、
『講師・インストラクター』という仕事だと捉えているからです。
私自身も、大手生命保険会社に在職中に、
「マナーインストラクター養成」なるものに抜擢され、送りこまれ、
“受ける”だけではない“できるようになる”というハードな研修を経験しました。
勿論、ビジネスパーソンとしての経験も大いに役に立ちます。
が、経験則からの自己流だけでは、もちろん通用するはずがないのです。
そして、ブロッサムでは、企業の中の指導者・指導係に向けた研修も実績があります。
今回は、某企業のベテランの新人指導の担当者3名を対象に、
『インストラクター研修』を実施させて頂く事が出来ました。
きっかけは「指導がうまくいかないのが、新人が育たない」という上司の方からの相談でした。
「指導のやり方を教えてくれないだろうか」でした。
皆さんは受付と電話交換のベテランでもあり、指導者でもあり、「プレーイング・マネージャ―」です。
一般的に新人指導の担当者は、
担当にはなっても、実際は「基本・基礎」を教わっているわけではなく、
自分に備わっている知識と技術を、新人に伝えている、と言うのが現実かもしれません。
そして、ベテランの社員さんであれば、もう既にそれは「教育・指導」として成り立っていると思います。
1対大勢に教えるティーチングであれば、
そのなかで黙っていても必ず伸びる人がいるので問題と感じることが少ないのですが、
1対1で指導するという現実は、こちらの教え方ではなく、相手の受け止め方で結果が変わります。
相手の特徴を把握して、教え方を変えない事には、「指導」とならず、相手は吸収をしてくれません。
むずかしい部分です。
そして、把握するのが相手の“能力”以上に相手の“性格”である場合が多いのです。
昔には考えられなかった事です。
でも、これが現実。
今回は弊社の『ビジネスTA』の一部分を使用し、「自己理解からの他者理解」を深めてもらいました。
「自己理解」は自分の指導の癖や感情的になるツボを振り返ります。
「他者理解」は相手の性格やコミュニケーションの特徴がわかります。
今回の1日半の研修で、
「あー、そういうことだったんだ!」という目からうろこの状況が生まれたのは言うまでもありません。
自分と相手のコミュニケーションの違いを把握すれば、
同じことを言うのにも、表現を変えることができ、そのかえるツボもよくわかるのです。
『指導』と言っても、何を誰に教えるか、
どんなシチュエーションで教えるかで、その方法・テクニックを変えなければなりません。
初めに、指導しているトレーナーの声を聞きだしたことが、
今回の研修の結果にもつながったと感じています。
指導するということは、自分の仕事以外に、プラスで責任を負うという事です。
けむたがられることもあれば、自分の本来の性格を出せないときもある。
しかも相手を適切にジャッジすることまで求められるのです。
そして、ベースは「指導する、育てる」なのです。
ご苦労が伝わってきます。
真面目に取り組めば組むほど、責任を感じ、辛くなってしまう事さえあります。
今回は「心理」を活用する術も伝授しました。
たいへんだからこそ、やりがいも持てる仕事です!!
これからも、ますますのご活躍をお祈りしています。