BLOSSOM通信

部下の『仕事が出来ない理由』とは?

部下の仕事に納得いかない、と感じることがよくあります。
部下が仕事が出来ない理由には、何があるのでしょう?
 
世代ギャップはいつの世も多少なりともあるものですが、
“部下”という相手を受け入れるまでの時間は、正直、長く感じてしまいます。
 
部下の仕事のやり方を肯定的に受け止め、そしてそこにきらめく個性や能力を引き出し、伸ばしてやるのが、上司の力量でもあるのでしょうが・・・。
 
そうは言っても~
 
「どうもうちの部下は仕事が出来ない!」
 
さて、その理由は2つあるといいます。
 
まずは、『仕事のやり方が分からない』でいる場合です。
以前のコラムでも伝えましたが、具体的に教え、指示し、確認していかないと疎通ができません。
チェック項目を具体的に提示して、初めて『わかる』のです。
 
「営業で、顧客のところに行ったときは、きちんと挨拶しろよ!」
というと、部下は「はいっ、わかりました」とはいうものの30%もわかっていないのが、現状なのです。
 
□社名と名前をはっきり、大きな声でなのっているか
□相手の目を見てあいさつしているか
□お辞儀の角度は適当か
□名刺は名刺入れから出しているか
□自分の名刺を、相手に見えるように渡しているか
□相手の名刺を、自分の名刺より高い位置でいただいているか
□最後に会釈で、顔を見て「よろしくおねがいします」と言っているか
 
これくらい、具体的にチャック項目を提示し、確認していくとよいのです。
 
いかがでしょう?
 
そして、次に、『続け方が分かっていない』場合です。
「えっ、やり方がわかったら、あとは本人次第だろう!」とは、言えない時代です。
 
中堅社員にとっても、『続ける』ことは容易なことではありません。
続けられないから、結果がだせない。
これは全ての社員の課題かもしれません。
 
そして、良い結果は良い行動の集積によって生まれます。
良い行動の続け方のヒントを、折があるごとにチェックする必要があるのです。
 
報告の時間を使ってでもいいでしょう。
 
「その後、〇〇会社の課長と話はできるようになったか?
あの課長は、アウトドア派だから、雑談はそんな話題がいいかもしれないなあ。
そして、うちの企画には何か質問はなかったか?
『ここに関しての御意見を頂きたい』と言って、ちょっと感想や考えを聞いてきてくれ」
 
自分でできるようになるまでは、上司が部下の仕事のメンテナンスを怠ってはいけないということです。
 
少々手間暇がかかりますが、大丈夫、一時です。
手間暇かけた分、必ず大きく成長してくれるはず!
人材を人財にできるかどうかの今の時期、しっかり手を加えていくといいでしょう。
 
先日、ある企業の人事担当の部長とお話をする機会がありました。
「本当は、『育成・教育』に関して、社内で共通意識を持ち若手の社員を育てたいのはやまやまだが、実情はそうはいかないのが、今の札幌の企業かもしれないなあ・・・」
とおっしゃっていました。
そして、「ま、でもちょっと心掛けていくよ」と。
 
前行く人の後姿をみて覚えたいけれど、かなり前にいて背中が見えない等いう現状もあります。
部下も上司も、互いに寄り添う意識が大切だと感じるこの頃です。
2013.6.24