BLOSSOM通信

信頼関係を築く土台

信頼関係を創ること。

ビジネスでも、プライベートでも、生きていくためには重要な事だと思う。

人は一人では生きていけないのだから。

しかし、

親子でも、夫婦でも、恋人同士でも、信頼関係は自然に、勝手に、出来るものではないと悩んでいる人も少なくないのでは?

私はどんなテーマのセミナー・研修でも、

『信頼関係』についての話をしたくなってしまう。

ビジネスマナーが・・・

コミュニケーションが・・・

リーダーシップが・・・

部下に対する教育が・・・

生きている以上は悩みが尽きないが、一番の根っこにあるのが

『信頼関係をどう作るか』だと考えている。

信頼関係さえできていれば、余計な事に煩わされる事が減少するのではないか。

信頼関係が薄弱だから…

ビジネスマナーを使いこなせなかったり、

ミスコミュニケーションが起きたり、

誰もついてこないリーダーになってしまったり、

部下に何も言えない上司になってしまうのではないか…。

そして、周囲の人を信じられない自分に、苦しむことになってしまうかもしれない。

心理学やカウンセリングでは、この信頼関係のことを『ラポール』と名づける。

相手と自分とを結ぶ『信頼の架け橋』という意味だ。

心理やカウンセリングでは、最も重要なテクニックであり、相手に寄り添う在り方をいう。

カウンセラーは、相手の言動と似せた行動をとることで(マッチング)、相手に寄り添い、心を開いてもらえることを前提に、様々なテクニックを身に付ける勉強をする。

ラポールは、安心感・居心地の良さ・融和性が生じ、意思疎通がしやすくなると言われている。

だから、ラポールを早い時期に作れるよう、感じられるようにすると、カウンセリングもスムーズに進みやすい。

目に前の相手をよ~く洞察し、マッチングしながら、相手の気持ちに寄り添えるようにする。

オウム返しで、相手の言葉を繰り返すと、聴いてくれているという安心感が生まれる。

・・・・・

等という、プロセスで信頼関係・ラポールの作り方を習得していくのだ。

でも…

一方で、信頼関係を創ることが、それほど大変で、テクニックが必要な事なのだろうかと、考えたくなることがある。

生きていくうえで人との信頼関係が無かったら、大変だ。

当たり前に、出来ていてほしい。

どちらかというと、簡単に自然に創れたらいいな、という期待がある。

実は、信頼やラポールは、『アイコンタクト』にある。

人に向ける『まなざし』が信頼を築く。

『まなざし』をイメージしやすいのが、赤ちゃんと母乳をあげているお母さんの、あのイメージだろう。

赤ちゃんは、お母さんの黒目に映る自分を見て、最高の安心感を持つ。

そう、最高の信頼関係である。

こんな『まなざし』の話をすると、

男性のビジネスパーソンから「仕事は子育てじゃない!」と反論を頂くことがある。

でも、自分の子どもすら育てられない人に、他人の子どもである部下の育成など出来るわけがない。

子育てを通して自分の家族と信頼関係が作れない人に、ビジネス上の信頼関係が作れるのだろうか?

・・・と、私は心の中で猛反撃している(笑)

信頼関係を創りたい、

もっと強い信頼関係にしていきたい。

どうだろう、相手に向けている自分の『まなざし』を一度気にしてみては。

この土台が無ければ、何も始まらない。

2015.6.17