BLOSSOM通信

ビジネスパーソンにお勧めの【セルフ面接】+α

WEB採用面接時のポイントというような記事を見つけました。
採用時だけではなく、人事考課や普段の部下との面接にも使えそうです。
そして、自分自身のフィードバックにももってこい、という気がします。

⇒参照 https://president.jp/articles/-/37795?page=3

適切な強さにコントロールする意識を持つことが、年功序列ということが全く無くなってしまっている組織で仕事をしていくために、非常に重要で意味のあること。
自分のおごりも戒めることが必要。そして、自己評価の低さも謙虚さとは言わない。
本当に良いフィードバックになるので、一度『セルフ面接』をしてみるといいです。

こんな相談を受けました。

中途入社10年を過ぎた、ある企業に勤める男性。40歳。
この会社の職務は。各人が責任をもって仕事をするというシステムで、上司はいるものの、顧客にとっては社内の肩書は意味を持たない職種です。
それでも社内ではグループリーダーからスタートし、「肩書」があり、それぞれの役割・責任もあります。

入社後、彼の視線は「顧客」という生徒に向けられていました。わかりやすく教えたい、いいコミュニケーションをとりたい、教えられる範囲を広げていきたい、と真面目に前向きに仕事をしていた彼です。
心の中のどこかで「上司は使い物にならない。いい上司はそうそういないなア」と思うことが多かったといいます。
だから、世間でいう「出世」は自分にとって意味のないもの、眼中にないものでした。

そんな10年を過ぎたある日、あまり好きではない上司に「そろそろリーダーはどうだ?」と打診がありました。もちろん彼は「いや~、考えてないです」と即答したそうです。
とはいえ、家庭もあり、40歳に突入した彼は、自分の考えがいいのかどうか、ふと不安になったそうです。

仕事は上ばかりを見てするものではありません。目の前の顧客のために仕事をしてきた、というのはとても素晴らしいことです。それによって、彼も仕事が楽しく、かつ自分の成長も感じてきたのです。
で、一方、少し上に対しての不満があります。これはどのポジションでも感じることだと思います。自分の上に対しての不満です。もちろん不信感とは異なります。
自分以外の立場の人には不満が生じるのは当たり前。上司にしろ部下にしろ、立場が異なるということは、異なるその立場に対しての期待があるということ。自分勝手なその期待通りに動いて働いてくれる人などいません。そしてそれが「なんか、違うんだよなア」という不満です。

でも部下への不満は、少々時を戻すと、「自分もそうだった」と不満は薄れます。
ですが、未経験の立場の上司に対する不満は、期待が増すばかりで、不満も増していくのです。

どうしたらいいか。それは【その立場になってみる】のが一番いい。
その立場にならない限り、その立ち場の気持ちがわからないからです。
しかも、不満と文句をいっていても、何も解決しない。特に組織の場合、下の意見が上に上がっていくには結構な時間と労力が必要になるのです。

今いい仕事をしていて、そして上司や会社に不満があるなら、自分が肩書を付けて上司という決定権のある、発言権のある立場になるといいのです。
今いい仕事をしている実感がある彼は、【顧客に喜んでもらえる】ことを目標に仕事を頑張っています。
でも、彼一人が頑張って、いったいどれくらいの顧客を喜ばすことができると思いますか。

自分のノウハウや考えを伝えて、【顧客に喜んでもらえる社員をたくさん作る】ことに目標を変えたらどんな結果が生まれるでしょう。

そんな話を彼としました。
そして、そのチャンスをくれる神様は前髪しかないことも。
あとから後悔をしても後の祭り。別な人に白羽の矢が立ってしまってからでは遅い。
ということは、今の目標を捉えているのなら、その先にも目をやり、目標の再設定も考えることをしておくことが大事です。

そして、私の経験なのですが、私も先輩を押しのけ上司から昇格の話をもらったことがあります。
その当時謙虚だった私は「私より、もっと仕事ができる先輩たちがたくさんいるのに、私なんかでいいんでしょうか?」って言いますよね、そりゃあ。
すると「昇格って、あなたが“絶対に適任だ!”って決めるわけではない。でも、上のものから見て期待できる人材なんだよ。そして、昇格っていうのは、“あなたに対する期待”かな。そこに見合う仕事をしてくれればいいし、次のステップも生まれてくるでしょう。もし、期待以下だったら、会社は降格させるだけだから。」冷たい感じも否めなかったのですが、肩に入ってた変な力が程よく抜けたのも実感でした。
いざ、肩書・ポジションを与えられると、そこについてくるメリットがデメリットをうわまった実感もありました。

ということも伝え、悩める彼には「会社を良くしたいなら、いい会社を期待してるのなら、下っ端で文句を言ってるより、ポジションを活かして自分で変えていくほうが速いんじゃないかな」と付けたしておきました。