BLOSSOM通信

“雑談力”コミュニケーションが人間関係を創る

8月28日、明治大学教授の齋藤孝さんの講演会に参加してきました。
テーマは「人間関係を作るコミュニケーション力」
私も同様のテーマで講演をさせていただくことがありますので、東大卒の学者さんなら何をどのように話すのだろうかと、変な下心ありで、でも興味津々で聴きに行きました。
 
齋藤孝さんは、作家でもあり、テレビのコメンテーターとしても良く顔を見る機会があり、その優しそうで穏やかな風貌が、親近感となります。
何冊かその著書で勉強したこともありますが、専門家の「コミュニケーション」の捉え方は、言うまでもなく、深くて素晴らしく、学ぶところが多いです。
 
講演会では、やや早口の、トーンの高い軽やかな話し方が、“コミュニケーションの楽しさ”を伝えてくれました。
 
幾つかポイントがありましたが、『雑談力』というキーワードが私の頭には残りました。
 
コミュニケーションは、クリエイティブなコミュニケーションと、雑談力のコミュニケーションがあるのだそうです。
彼の著書の「人を10分引き付ける話す力」にもありましたが、人をひきつけるのは、『共感と発見』そのために、雑談を通して相手の好きなもの、共通点を明らかにしていくと、プラスアルファのコミュニケーションも出来ていくのです。
 
今、ビジネスマンのコミュニケーションスキルの向上が必須とされていますが、この『雑談力』を心得ていくと、かなりスキルアップになるでしょう。
 
そういえば、私も、初めて営業職に就いたとき、「とにかく何か話しをしなければ・・・」と話題見つけに奮闘していました。
考えてみると、相手の中にあるものを引き出すのはとても難しいものです。
オーバーな表現ですが自己開示的に自分の情報を控えめに伝えながら、どこかで相手が、絡んでくれる話題があると、とても嬉しく会話を進められたのを思い出しました。
 
ムダ話も、人間関係にはムダではない、と云うことですね。
 
また、人は、好き嫌いに関係なく、流行のものを感知して、話題として掴んでこくことが重要だという話しもありました。
例えば、ちょっとした篤姫ブームでしたが、であれば、たまにはドラマを見て、その場面を思い浮かべて話が出来るように。
韓国ドラマが流行れば、“ヨンさまなんて知りません”では無く、知っておけということです。これも雑談力。
 
そう、大事なのは、『話の合う人が増えるコミュニケーション力』なのです。
 
私も「若者との話題づくりに」とか「経営者と話を合わせるために」など、普段から、話題は気にしています。
きっと、対象云々ではなく、とにかく自分のコミュニケーションを狭めないために、入り口、間口を広げることがビジネスチャンスに不可欠です。
そのときに、“流行っている”ことは、確実に押えておくと、話題には事欠かないですね。
 
ついついビジネスシーンでは、相手に合わせようと、お世辞を言いまくったり、良く分からないのに知ったかぶりをしてしまったり・・・。
自分の心在らずで、会話をしなくてはいけないのだと考えてしまいがちです。
 
そうではなく話題を広げて、『好きなもの、共通点』で重なり合う部分を広くすると良いのでしょう。
 
普段のコミュニケーションに大いに活かせそうです。
『雑談力』に磨きをかけて『話の合う人が増えるコミュニケーション』をしていきましょう!!
人間関係作りに、オススメです!