BLOSSOM通信

“学ぶ”という心

心が落ち着く季節になりました。『学び』の秋です。
 
私の仕事は研修の講師。
企業の人材育成のための研修や、接客販売のサービスアップの研修、行政の職業訓練の一環としてのキャリアアップ・自己理解・ビジネスマナーの研修等々があります。
 
人に『教える』ためには、教える内容の数倍以上の知識を理解していないと、自信を持って教えることができません。と云うことは、日々勉強、学びの毎日です。
 
本を読むことも重要、人の話を訊くことも重要、また経費をかけてでも学びたい講習に通うこともあります。
実際、今、NLPのセミナーに通って、コミュニケーションの心理的な部分に対し学びを深めているところです。
 
自分の得意分野に関しては、たくさん勉強して自信を持って教えたいというのをモットーにしているので、逆にいうと「私が講師で皆さんラッキーですね!」くらいの気持ちで仕事に臨んでいるふとどき者です。
とはいえ、コミュニケーションは、受け手次第という部分があります。
実際にどれくらいの満足感を持っていただいているかは、把握しきれていないのも、ひとつの現実です。
 
先日、受講生の方からメールをいただきました。
私と同年代の男性です。企業の一教育として、キャリアプランニングや自己理解、ビジネスマナー会食のマナー。そのほかにも経済や法律についても学ぶのだそうです。
部下もお持ちで、ポジションもある立派な方ですが、そのメールには研修を受講した感想がこう記してありました。
 
『教育を受けた事項をただ単に【受けた】だけでなく【感じ】て【決意】し【行動】をするようにします』
 
もちろん、私の担当した授業のみならず、全ての“教育”に対しての感想であると思います。
 
私はビジネスマナーと人材教育の講師ですので、
「学んだ【知識】は【技能】に変えて、やってみること。そしてそこに自分の意思を表す【態度】にして人に伝えることまでが、仕事をするということだ」とセミナーを締めくくります。
 
あらためて、『教育を受けた事項をただ単に【受けた】だけでなく【感じ】て【決意】し【行動】をするようにします』という感想・意見を頂くと、身震いするほど感激します。
私のセミナーもなかなかだな、と有頂天になる反面、私自身の学びも、そうでなければならないと意見していただいたような気がします。
 
秋という季節ばかりが“学び”の季節ではありません。
人生は常に“学び”ありきです。
私たちの感性をちょっと高め、行動に移し、自分を向上させるように、受け手としてのギアチェンジをしてみませんか?