考える、ということ
自分の頭で考えることはとても大事です。
考えずにすぐにググって解決したように過ごしてしまうより、自分の知恵とリソースを総動員して考え抜くことは、社会人の基礎力の一つでもあります。
そして、何事にも『程度』というものがあることをないがしろにしてはいけません。
考える力は、少し『自己顕示欲』にも似ているところがあるからです。
自分の考えのベースになっているもの
人が何をベースに物事を考えるかというと、自分がやってきたこと、これまでの成功体験、考え方、価値観等々でしょう。
もちろん“うまくいったという自信”があれば、それらをベースにした自分の考えを相手に直接的に言い、同意を求め、言いなりになるよう強要してしまうことも無きにしも非ずです。
結果、事が上手くいかなければ、それは相手が悪いと考えます。自分が正しいことを云ったのに上手く行かないのは相手の努力が足りない、やり方が悪いと思うのです。
自分の成功体験に執着し、それがいつまでも通用すると考えてしまいます。
だから、ちょっと『自己顕示欲』・・・自己勝手なわがままにも似てるでしょ(笑)
独りよがりの考えの結末
なぜそんなふうに考えてしまうかと言えば、人の話に耳を傾けることができず、独りよがりに考える癖がついてしまっているからです。
自分の頭で考えることの大切さは言われますし、それは本当に大事です。
ただ、周りが見えなくなるような一人よがりの考え方になってしまうのであれば、場合によっては何らかのハラスメントとして相手に受け取られてしまうかもしれません。
年齢を重ね、経験を重ね、親とは上司という人の上にいるような立場、リーダーとしての経験が重なれば重なるほど、あるいみ“独りよがり”の考え方がパワーアップしていきそうですね。
考えることにも『程度』があるのかもしれません。
独りよがりの考えにならないために
その『程度』を冷静に捉えるために、客観的な視点も加えると、考え方の柔軟性がアップします。
別の捉え方をしてみると、どう表現できるだろうか、どう伝えることができるだろうか、です。良く「相手の立場に立ってみる」と言われる、あのようなカンジです。
そして「相手の立場に立ってみる」ことは、老若男女問わず必要かつ重要なコミュニケーション・人間関係のマナーです。
年齢が若くて世間を知らない、社会経験が少ないと、これまた独りよがりの考えで言動してしまうことがあるものです。
家族の中だけで過ごすのであれば、未熟で勝手な自分の考えも、家族が上手く修正して受け止めてくれますが、他人の中ではそうはいきません。
独りよがりに考える癖・・・良い言い方をすると『信念』。わかりやすく言うと『思い込み』『こだわり』でしょうか。
人は『思い込み』や『こだわり』に支配されて生きています。
それが自分にとってプラスになるものであればよいですが、マイナスになるものも少なくないということに気が付いている人はたくさんいます。
多様性の時代にも対応する考え方を!
ここで、独りよがりに考える癖を直す方法です。
それは、自分の脳はいったいどうなっているのかを知り、その構造をうまく使いこなすことです。
そうすることで、様々な現実を変えることができるということです。
そうしなければ今感じている自分の生きにくさから解放されることはない、ということです。
多様性に時代の今、『自分で考え判断する』能力が問われ、今まで以上に必要になります。
そんな今だからこそ、現代心理学、コミュニケーション心理学をしっかり学びみに付けたいものです。
あなたは独りよがりに考える癖で、人を悩ませたり、自分を生きにくくさせることはありませんか?