私が感動した言葉です。
ゴールへ行き着くことの、また行き着かせるための、力強い言葉です。
「どんなに苦しい仕事でも、どんなに不細工でもゴールへ行き着け、それは大きな自信と将来の成功につながる」
「上に立つ人は倒れかかった者からの荷物を取り上げて休ませるな、何とかゴールにたどりつかせろ」
2010年1月12日(現地時間)に大規模地震で大きな被害を受けたハイチ共和国。復旧・復興支援のため、陸上自衛隊北部方面隊(総監部・札幌市)の約350人が「ハイチ派遣国際救援隊」の2次要員として、3月19日から中南米の地で活動しました。
私は、昨年から現在まで、自衛官さんたちの研修の一部を担当させていただいており、300名以上の皆さんと接する機会がありました。
立場や生き方の違いは大きいのですが、参加者が同年代という事もあり、講師の立場を利用して、私の専門分野に関しては生意気な事も言ってしまいます。
講師としての私は、『退官後の民間社会への適応・参加のために』的な視点からの授業をします。
でも、本当は、『民間では出来ない事』をここまでしている、目の前の自衛官さんたちには、日増しに敬意が大きくなっています。
「ハイチ派遣国際救援隊」出発準備のため、私の授業を早退する自衛官のかたもいらっしゃいました。
私には、地震後の“ハイチの悲惨な状況”はテレビの画面で見ることはあっても、遠い国の出来事でしかありません。
ですが、自衛官の皆さんは、“任務”として、復興のための活動をするのです。
ハイチ派遣隊広報官だったKさんが、今年、私の授業の参加者の一人でした。
Kさんの記したハイチPKO現地レポートをインターネットで読ませていただき、上手く言葉に出来ませんが・・・胸が熱くなりました。
レポートは11回目が最終回。灼熱のハイチでの半年以上にわたる活動です。しかも、何もかもが崩壊した街で。
人の心だって、気丈でいれるわけが無い状態である事は容易に想像できます。
Kさんの文章は、力強く且つ慈愛が伝わってきますが、それを記す実際の状況は・・・とつい考えてしまいました。
私が、「たくましい!」と感じる以上の、拭いさらわなければならない不安も多かったのでは、と考えます。
是非、皆さんも一度ハイチPKO現地レポートをご覧ください。
http://www.hokkaido-365.com/feature/2010/03/post-518.html
私が言葉に出来ないことを、感じていただければと思います。
そして、Kさんの、ハイチでの体験を踏まえた、感動の言葉があります。
「どんなに苦しい仕事でも、どんなに不細工でもゴールへ行き着け、それは大きな自信と将来の成功につながる」
「上に立つ人は倒れかかった者からの荷物を取り上げて休ませるな、何とかゴールにたどりつかせろ」
なんだか、私に掛けられた言葉のようで、思わず背筋を正してしまいました。
歩み続ける者にとっても、また歩ませ続けなければならない者にとっても、非常に身にしみる、熱くそして愛のこもった言葉だと、感動しました。
Kさん、ありがとうございます。
2010.12.29