大人になると、誕生日は嬉しくない。
歳をとっていく現実と向き合うのは、『嬉しい』というより『不安と恐怖』というのが50歳後半の誕生日だった。
そういえば・・・
小学生の頃は、お誕生会を親が開いてくれて、
仲の良い友達に来てもらって『お祝いをさせる』ことをした。
自分も呼ばれていった事を思い出すが、あれはプレゼントを持って、お祝いを教養されていた感も否めない(笑)
何かのドラマで
「誕生日は生まれてきたことに感謝する日。だから自分の歳の分のローソクをたててお祝いする日」とかなんとか、小泉今日子がセリフで言っていたような記憶がある。
私も真似してみようと決意したが、
ケーキ以上にローソクの占める面積が必要になっている現実に、結局実現できていない。
60歳、還暦という誕生日を迎え、二人の子どもは至って冷静。
「もうそんな歳?!」というだけのリアクションに
「へえ、そんなもんなんだ・・・」と少々気が抜けた。
そういえば10年前、原宿を息子と歩いていて、ショーウインドウの赤いロングドレスをみて、
「う~~ん、60歳の誕生日は、赤いちゃんちゃんこじゃなく、このドレスでパーティーすることにした!!」と宣言をしていた私。
ブロッサムという会社を作ったばかりの時だったが、10年後には、“パーティ”が出来るくらい人と関わっていると、決めていた。
そして・・・
ブロッサムのご縁で、NLPのご縁で、この10年本当にたくさんの人と繋がってきた。
そして、本当にパーティが出来た!!
赤いドレスは、体型も変わり、ロングのカクテルドレスとはいかなかったけれど(大笑)。
60本の真紅のバラをもらい、
バースデーケーキにも苺が60個使われ、チョー驚きの連続。
こんなに、お祝いされたのは生まれて初めてだと思う。
幸せじゃないと思ってきた人生の時間も多かったけれど、
この日の数時間ですべてが吹っ飛んでしまった。
すご~~~~く幸せ!
60歳って、なんてすごいんだろう!
しかも、誰一人として「お疲れさまでした」とは言ってくれない。
「これからもますます輝いて―!!」と当たり前のように言う。
60歳がそういわれる歳の時代に生きてこれているのも、これまた最高の幸せだと思った。
おかげさまで『不安と恐怖』の誕生日はもう無い。
自分さえ気がつけば、こんなに素敵なあったかい人たちがすぐそばにいてくれている!
可愛いばあちゃんになろう!
イヤ、素敵な、張り切りお姉さんのロールモデルを生きよう!
たくさんの愛に、感謝です。
ありがとうございます。