BLOSSOM通信

【セルフ・キャリアドック】企業内カウンセリングの効果とは

「キャリアコンサルタント」が国家資格となり、5年がたちます。
私も資格更新のため、指定の講座を受講しまっくっているこの頃です。

実は、ほぼ毎週丸一日とられるのですが、結構楽しく学んでおります。
しかも、私のもともとの資格CDA(厚労省認定 キャリアデベロップメントアドバイザー)はもう10年以上も前にとったもので、現在までに新しい知識・技能も加わっていたのですが、きちんと学ぶ機会がありませんでした。
今回の更新のための受講科目は、私にとって新しい科目も選んで勉強中です。

そして、現在私はキャリア形成サポートセンターのキャリアコンサルタントとして【セルフ・キャリアドック制度】に即した社員さんに対してのコンサルティングをしています。
その状況下で、ジョブカードの使い方、カウンセリングの仕方等々、自分の技能をフィードバックする機会にもなりました。

ブロッサムで社員研修を実施して頂いたお客様にも、「社員の面談を実施してみては?」という切り口でコンサルティングのお勧めしました。

【ジョブカード】【カウンセリング】というワードは、【転職】というイメージとつながりやすく、そのようなご質問を受けました。

そこで、企業の皆様に、今回是非【セルフ・キャリアドック制度】の認知を深めて頂きたいと思っております。

キャリアドックを「人間ドック」と連動させていただくとイメージが付きやすいと思います。

キャリアドックとは企業の人材育成ビジョンに基づき、従業員の主体的なキャリア形成を促進・支援することを目的とした、体系的・定期的なキャリアコンサルティングの実施等からなる総合的な取り組みを言います。
(※厚労省のHP https://www.mhlw.go.jp/content/11805001/000510534.pdf)

転職につながる退社を促したり、会社や職場への文句を正当化する場ではありません。
あくまでもその個人が、今の会社で自分のキャリアをどう活用し、どう伸ばしていこうか、ということに焦点を当てたカウンセリングをします。
そうすると、課題も出てきます。新たな目標も見えてきます。
自己概念を明確にし、自身の生き方・キャリアと照らし合わせていくコンサルティングの推奨です。
そして、基本的に企業の人材育成のビジョンを大切にさせて頂きます。
(※ キャリア形成サポートセンターのHP https://carisapo.mhlw.go.jp/scd/ )

もう既に、この厚生労働省による仕事は始まっています。
私はキャリアコンサルタントとして社員の方のお話を聞き、数社の従業員の皆様のコンサルティングをしてきました。
殆どの方が「受けてよかった。もやっとしていたことが晴れました」という感想をくださいます。
働き方のこと、仕事の仕方やリーダーシップの取り方、家族・子育てのこと、そして将来の方向性等々について、外部のカウンセラーは話しやすいこともあるのだと思います。

そして、今回勉強の中で体験する機会があり、私はカウンセラー、クライエント、そしてオブザーバーとしてもいろいろ体験することができました。

【相談をした】というより、【経験について話ができた】という感覚が生まれます。
自身の経験の話ができるとフィードバックから【その時の考えや感情に気が付く】ことができました。
クライエント(面談者)にとって、日常では作れない時間を創ることで、自分の仕事に対して、経験したことに対しての価値や意味が見つかることを体験しました。

キャリアドックは人間ドック(笑)
仕事という経験に対する考えや気持ちのメンテナンスをします。
ちょっと1時間立ち止まって、キャリアを確認する、ということです。

週明けからは、懇意にしている企業様での【セルフ・キャリアドック】が始まります。
若手の社員さんが中心なので、モチベーションアップにつながる気づきと結果になるとうれしいですね。

私も、自分の会社に多くの社員が居たら、企業として是非とも取り入れていきたい制度です。