マナー豆知識

クールビズの心得

クールビズは、小泉内閣の時にスタートした、夏をエコに過ごすための知恵のひとつでしょう。

当時の小泉内閣のクールビズの見本は、

ピンクのシャツにゴールドの太いネックチェーンをつけている大臣がいたり、

深夜の酔っ払いのように、ワイシャツのボタンを2つくらいはずした大臣がいたり・・・。

テレビの画面でその様子をみて、がっかりした気分になったことを覚えています。

ですが、

現在の地下鉄や電車の中でも、少々首をかしげたくなるスタイルを見かけます。

単に“ネクタイを外せばよい”というものではありません。

クールビズは、単に『夏を涼しく』ではないでしょう。

あくまで、ビジネスの中の服装。

ということは、ビジネスモードを忘れてはいけないという認識が欲しいです。

カジュアルダウンはしているけれど、

ビジネスパーソンとしてきちんと見えていなくてはいけません。

そこで今日はちょっとポイントを!!

シャツの襟がポイント。

最近は「サマーワイシャツ」という呼び名で出ていたりしていますね。

ネクタイをはずしたときに襟が美しく開く襟型のシャツかどうかがポイント。

ネクタイで抑えないので、襟の固さや高さが必要です。

おススメのひとつは、ボタンダウン。

第一ボタンをはずしても、襟の美しいロールを保つことができ、ジャケットへの収まりもいいです。

但し、スポーティな印象を与える襟元なので、相手や場面を考えてどうぞ。

おススメ二つ目は、多くのメンズストアが提案しているオープンカラーシャツ。

はじめからタイを締めることを想定していないので、第一ボタンがありません。

最近は清涼感をキープしながらもエレガントさを併せ持つビジネス用のものが豊富で、デザインもおしゃれになっています。

そして、シャツの色は、涼しげで、日本男性に似合う 白もしくはブルーがおすすめです。

太めのストライプもインパクトがあって都会的ですが、顔だちが優しすぎると違和感を感じさせることがあるので、鏡を見て決めてくださいね。

よく質問を受けるのが、

「シャツの下にアンダーウエアを着たほうがいいのでしょうか?」

堅苦しくシャツの定義をかざせば、シャツ自体が下着と考えます。

でもそうなると、上着を着ないということに異論を唱えなければならなくなります。

猛暑のなかを歩く営業マンがシャツをびしょびしょにしている姿は、決して美しいとはいえません。

透けることのないベージュやグレーの下着、しかも外に縫い目が響かないシームレスのアンダーウエアをお勧めします。

クールビズは、あくまで、日本の中で承認されているだけです。

フォーマルな場面や、海外の方とのビジネスシーンでは、クールビズはあり得ませんので、ご注意を!