井島先生のおシゴト日記+α

男性脳と女性脳・・・そしてこれからの時代のマネジメントとは

札幌商工会議所主催の講座、
9月19日に「男性の部下を持つ女性社員のための仕事力向上セミナー」を担当しました。

もう、待遇や職務に関しては、ビジネスに男女の性差を出さなくてもよい時代になってきています。
仕事そのもの、特に仕事の結果や評価では、男女に性差による違和感は減っていると言えるのかと感じています。

とはいえ、プロセスに対する捉え方、進め方、
また、コミュニケーションや人間関係においては、「どことなく違和感を感じる」という現実があるのでは、と考えています。


仕事では、このコミュニケーションの在り方や人間関係が大きく仕事そのもの影響をあたえます。

今回は、コミュニケーションや仕事の捉え方の男女の脳の違いに着目をし、
・気にしなくてすむ
・男性脳への合わせ方を知る
ことから講座をスタート。
性差の違いではなく、脳の傾向として、男性脳・女性脳というカテゴリーで理解してもらいます。
今回は女性だけが参加者ですが、
脳は、結構「男性脳」が多く、部下の男性は「女性脳」の可能性もありそうでした。
面白がってもらえる内容にしていますが、
うなづけるところばかりで、脳の違いが、仕事の姿勢やモチベーション、コミュニケーションの違いにつながることをご理解頂きました。

さて、しかし、働き方改革が本当に必要になってくるのは、これからなのです。
残業をへらすことが働き方改革のメインテーマではありません。

これからの働き方改革とワークライフバランスを踏まえたマネジメント法を、理解することが重要です。
相手が誰でも、老若男女問わず、ベターな組織運営、マネジメントの戦術を、
「PDCA」をベースにして講義をしました。

【仮説→P→D→C→A→EXIT】と少々拡大し、
計画やチェック、再実行も数個のポイントを持たせました。

これからは人間関係でのみ、仕事が進んでいく時代ではありません。
もうすでに始まっているように、専門知識を持つ専門職が独立しながら、仕事を進みます。
そこに、深い人間関係を求めるのは難しいと感じます。
もちろん、チームワークは必要で重要です。
そのチームワークを創るのが、マネジメント。
そして、一見独立している人材を、納得させる説明力を持つこと、が、リーダーの最も重要なコミュニケーション力というわけです。

その部分をしっかり入れながら、PDCAを回すのです。

ロジカルで、私も好きなPDCAのテクニック。
さっそく使っていただけていることだと期待しています。

今に及んで、「男女の性差がある」「男女の人間関係で問題がある」のは、表面上は困ることなのだと思います。
でも建前重視では成長・進化はないのではないでしょうか。

講座のスタート時も、参加者のほとんどは
「私の会社では、男性だから、女性だから、という問題はないです!とても働きやすい会社・環境です!」とのコメントでした。
本当にそうなってほしいので、今回のようなちょっと時代にたてつくようなテーマの講座を考えてみました。

問題がないわけがない!と女性の私は自分を振り返りながら思います。
それくらい“絵にかいた餅”ばかりを見て、ここ数年間の政府の動きがあったように思えます。
202030も、どこへ行ったやら・・・。
できなければそれでいい、では乗り切れない大きな時代の変化がすでに始まっています。
そうは感じませんか?