井島先生のおシゴト日記+α

就職支援

札幌商工会議所の職業訓練で、【就職支援】の授業をもっています。
採用面接時のマナーと、担当者からの質問に対する応答の仕方等が内容です。
ほかに【プレゼンテーション】の授業も担当しています。

簿記の資格を取得することを目標としている訓練で、日商の2級の勉強に進むと、工業簿記などが入ってきて、難易度が上がるといいます。
そのためか私の授業で時間を割かれるより、簿記の過去問を解きたいという空気が伝わってくるのですが、めげずに粛々と進めることにしています。

流れとしては、講義を聞いて知識として理解していただく。
そして、最後には想定質問に対して、自分の回答を考えてもらい、ペアまたはグループで模擬面接的な受け答えの練習をしてもらいます。
少し前までは、本当に面接時の服装で来てくれて、実際の面接さながらの練習も嫌がらずにしてくれた時代でした。
今は服装も普段着、面接の実践練習は拒否される、そんなことが多く、時代の変化を感じています。
そういえば、街中のビジネスマンのスーツ姿も珍しくなりつつあるのかもしれません。

さて、いくら学歴があっても、学歴が人目を引くのはせいぜい新卒の採用の時だけでしょう。
資格を持っていることが有利なように思われている節もありますが、資格を持っているだけでは即戦力にはならないことは明白です。
どちらも無いよりはあったほうがいいのは事実ですが、それら以上に「見られる」ところがある、ということです。

中途採用者として出来上がっている組織やチームに入っていくのです。
当たり前のことですが、
常識力やコミュニケーション力が最優先で必要になってきます。
もっと簡単に言うと『誰から見ても好感の持てる人』であることは譲れないところです。
自分から挨拶をしない、声をかけても返事もしない、不満げな表情をしている・・・などは、新卒であれば『まあ、これからだし・・・』と大目に見られても、中途採用者には当然厳しい目が向けられます。

この職業訓練のカリキュラムには、数年前までは【ビジネスマナー】という授業があったのですが、その後は「不要」という判断がされ、無くなってしまいました。
本当に不要なのでしょうか?

委託されている講師であるということは委託された仕様書を過不足なく行うことが求められているので、それが仕事です。
が、【仕事を円滑に進めるためのビジネスマナー】はやはり教えるべきだと、日を追うごとに考えが強くなるのです。(笑)
そうしなければAIに仕事をさせたほうが正確で迅速なのは明らかです。
怖いですね。AIにとられるような仕事はしたくない、と思ってほしいです。

話が飛んでしまいましたが・・・。

このクラスの皆さんは、無事資格を取得し、望む職場や企業で活躍してくれることと期待しています。
試験まであと一月半だそうです。頑張って!