井島先生のおシゴト日記+α

学卒未就労者の就業支援事業で感じたこと

2013年も、3月末から、札幌、旭川、札幌と、3事業概ね6ヶ月にわたるOJTも含めた育成及び就業支援の事業に関わる事ができた。
 
私の担当は座学の社会人基礎力が主だ。
本音で社会人の先輩としてつたえ、本気で上司として叱り、認め、そして人間同士として感動を分かち合う経験を与えたい。
私の目の前にいる若者を、
『素直な世間知らずの学生』から『気遣いができる社会人』へ変化させたいと、強く思っている。
 
若者をサポートしたい!と言うキャリアカウンセラーもたくさんいるが、私は『未就労の若者』より、『真剣に働くビジネスパーソン』を対象にサポートしたい。
 
だからこそ、口角に泡を飛ばしながら1日6~7時間、約1.5~2ヶ月間もある研修時間があっという間に過ぎてしまうのが、現状だ。
身を削って・・・というと大げさだが、実際体力も知識も経験をも出し尽くしてもまだまだと感じることさえある。
 
強く思っているが、
最初は
『相手を肯定的に受け止め、認める』コトを重視し、メンバーたちにも、もっと自己肯定感を持つことから伝える。
 
仕事上の自分の部下なら、叱り飛ばすようなことも、「う~ん、自分なりに頑張ったっていえるんだろうから、それは自信につなげようよ」など、歯の浮くお世辞ならぬ、歯の浮く励ましになってしまっている事がある。
これを続けてしまうと、元々ある、打たれ弱いところを上手くコーティングはできるが、剥がれたときの傷が汚い。
 
では、最初の段階から、もっとシビアにというと、これまた元々の打たれ弱いところに触れてしまって信頼関係もできなければ、集団の逆切れにあうことになるかもしれない。
 
そのあたりの変化の付け方、移行の仕方、フォローの仕方が簡単ではない。
それは、僅か2ヶ月で、終われることではない。
 
今受け止めた物が、今役立つ事とは限らないからだ。
 
現実に対する考えの甘さや、気持ちのゆるみを指摘し、“しっかりしろ”と叱る。
口を尖らせ、一度も目を合わせず・・・、今はそれでしか受け入れることが出来なくても、実際に仕事についたら、ふと思い出すことがあるかもしれない。
目を輝かせ、大きくうなずいて受け入れたことも、もしかしたら現実につぶされそうになる場面も少なくないだろう。
 
この先ずっと、仕事で支えてやる事はできない。
街ですれ違ったり、フェイスブックで近況を知ったり・・・。
元気も伝わってくれば、落ち込んだ様子が伝わってくることもある。
だから、なにかあったら、この熱い期間を思い出して、身体に思い出して欲しいと願っている。
 
自己満足の私の熱さかもしれないが、今年の120人にも、いつか、なにか、支えになりますように!
 
今年も後わずか・・・。
皆の力強い足音が聞こえるような気がする。
2013年12月29日