井島先生のおシゴト日記+α

女性社員のキャリアコンサルティング

私の仕事の中には、「キャリアコンサルティング」がある。
CDAとしての経験が長く、おかげさまで現在キャリアコンサルタントとして資格の移行もできた。
転職を踏まえ、新しいキャリアに向かってのコンサルティングもあれば、
現職を踏まえ、さらに充足したキャリアをプランニングしていくコンサルティングもある。

今は後者のコンサルが多く、
現状をどう捉え、自分のキャリア形成をしていくか、を中心に個別のコンサルティングをしている。

女性活躍推進の話やワーク・ライフバランスという『働き方改革』が叫ばれているが、なかなか簡単ではないことを実感させられることが多い。
私はワーク・ライフバランスのコンサルタントでもあり、仕事と個人の生活(家庭や家族、趣味や楽しみ)を納得のいくように調和させていくことが重要だと伝える。
実際に女性、特に既婚者やお子さんをお持ちの女性は、気持ちはそのように考えて行動をしたいと思っても、なかなか現状という環境を味方につけていくのが難しい。

仕事に目を向ければ、家庭や家族に無理をかける。
家庭や家族を優先したいと思えば、どうしても仕事がおろそかになってしまう焦りと申し訳なさを感じてしまうのだ。

雇う側も雇われる側も、互いに相手に対する気遣いと思いやりの中で、しっくりいかない悩みを抱えているように雇う側も雇われる側も、互いに相手に対する気遣いと思いやりの中で、しっくりいかない悩みを抱えているように思う。

より良い方向に向けるには、しっかりと自分の伝えたい気持ちと意思を伝えあうことが重要だ。
私はコンサルタントとしてパイプ役もできるが、正確に人の気持ちをつたえることはできないと思っているので、互いの相手を思う気持ちとそのために起こるジレンマを感じながら、「話してみてください」と締めくくる。

仕事を持つ、若い既婚女性の悩みは尽きない。
しかも、母親の不安定な気分は、誰より先に子どもに影響を与える。
子供が不登校になったり、反抗的になったりするのは、母親の代わりに、そのゆがんだ部分の警鐘を鳴らす。
そして、この時代少しでも自分の仕事から目を離すと、そこに戻るのに想定した以上の時間と労力がかかっていくことも容易に考え付く。
保育園に入れたから、小学校に上がったから・・・、単純に手が離れることだけでは、女性が仕事をしやすい環境になったとは言えない、奥深いものがある。

今3名の女性のコンサルティングを継続してやっている。
母親、既婚、未婚と3名それぞれの現状がある。
それぞれの悩みがある。正直「キャリア」なんて言われても、それ以前に片づけなければならない問題が山積み、と言われそうだ。

私も子供を抱えて仕事をしてきた。
振り返ると家庭や家族をないがしろにしてきた部分が多い。
バランスが取れなかった。
それでも母親がそばにいてサポートしてくれたので、恵まれていた。

本当に働き方改革ができたらいいと願っている。
キャリアコンサルタントとして精いっぱい応援するし、メンターにもなる。
でも、どこか本音には程遠い何かを感じてしまう。私だけだろうか・・・。