井島先生のおシゴト日記+α

いい顔 一番!

今年度は札幌市のジョブチャレンジプログラムで多くの若者とご縁を持つ事が出来ています。
北海道の経済が冷え込む中、有能な若者の就職状況が思わしくない昨今です。
ジョブチャレンジプログラムは、1ヶ月ほどのプログラムですが、「社会人基礎力」や「ビジネススキル(マナー・コミュニケーション)」等のステップアップを自信につなげていただき就職・就業をサポートしようという目的があります。
 
授業を通して若者の色々な側面も垣間見るのですが、基本、本当に『良い子』ばかりです。
授業中に退屈そうにしていたり、自分から話すのが苦手だったり、表情が乏しかったりと、いいかげん何十年もサラリーマンをしている私のような“先輩”から見ると、幼い部分や足りない部分が数えきれないほどあります。
でも、『自分も大してかわらなかったかな』と思うのです。
 
最近の若者は・・・などと、よく口にし、耳にしますが、若者そのものは今も昔も変わっていないと思えるのです。
かわってしまったのは、周りのオトナ、先輩や上司のあり方かもしれません。
 
すぐ感情的になって、嫌みにしかることしか出来ない上司がいたり・・・。
見て見ぬ振りを優先させてしまうオトナがいたり・・・。
親の役割である“躾”すらできていない親もいたり・・・。
 
そんな責任もひしひしと感じたりしています。
 
でも、若者は偉い!ちゃんと自分のこれからを見つけようと、しっかり考えているのです。
とても純粋に、そしてしっかりと。
 
さて、今回のジョブチャレンジでは、セミナー終了後に再度呼びかけて、フォローの日を作っています。(これは運営をしているヒューマンアカデミーの“偉さ”だと思います)
先日も中期の面々が元気な顔で参加してくれました。
 
皆は、順風満帆に社会人の生活を送っているわけではありません。
中には、アルバイトや契約社員の経験しかなく、これからを考えている20歳代の男性もいます。
就職先の仕事にやり方に、納得できずに、社会や企業に対して不信感を持った子もいます。
職場先で、自分が上手く出せず、ただただ辛い思いをしただけ、と云う子もいます。
 
でも周りの先輩は何も出来なかった・・・してくれなかった・・・のでしょう。
そんな人たちは、ちょっと心が閉じていて、自分の事さえ見れていないようにも思えたことがあります。
 
私は、応募書類を通して、『自分を振返り、先を見ること』のアドバイスと言うかお手伝いをすることがあるのですが、幾つか質問を重ねて、やっと『自分を振返り、先を見ること』に気づいてくれるようになります。
 
私は「ここが一番大事なんだよなあ!」、と大声で伝えたいのです。
かっこつけた応募書類より、本音で就職理由を言えた方が良いじゃないですか。
よっぽど熱意が伝わるにちがいありません。私はそれを皆に分かって欲しいと思っています。
 
今回のこのフォローの授業では『自助論』(サミエル・スマイルズ著)の話をしています。
「天は自ら助くる者を助く」です。自分自身が人生に責任を持たずして、誰のせいにも出来るわけがない。自分がもがいてでも自分の足と手で、頑張っていれば、天は助けの手を差し伸べてくれるのですね。
景気が悪い、学校が悪い、会社が悪い。言い出せば限がないでしょう。
どんな状況でも、自分の人生・生き方は自分が決めて、自分が創っていくもの。その当たり前の事がわかると、仕事に対しても『就業』という意識が強くなるはずです。
 
そして、自分の自信のために、なんでもよいから『一番になる!!』こと。声が大きいで、出社が早いでも、返事が良いでもいいから、一番になること。
責任と自信が、評価と信頼につながります。
 
今回も皆にこれが伝わったような気がしています。
皆、一番の若者ばかりです。今日は飛び切り『良い顔一番!!(写真)』です。
 
私の大好きな、『一番』の若者パワーを感じてください。いい顔してるでしょ!
 
2010.10.25