井島先生のおシゴト日記+α

【女性職員の活躍】~むずかしいと感じる背景~

「女性の能力を活用しよう!」というテーマで
講話をさせていただくことが多い。
先日は男性の多い職場・現場で仕事をする管理職の方の研修があった。

背景には、
『女性を使うことは難しい。女性の能力を活かしきれない』という思い、
言い換えると
『女性を使うことは面倒だ。(感情的だし家の事情が面倒だ)
 女性の能力ってあるのか?男の方が勝っている』
そんなことも、少しはあるのではないだろうか?

この「女性」を「新入社員」に置き換えると、何気なく言っている言葉と似ているはずだ。

十人十色、老若男女、そりゃあ皆それぞれ。
わかっているのに、人はあえて色眼鏡をかけて、カテゴリーに分けたくなる習性がある。
不要な色眼鏡をいかに早く外せるかが、
男性も女性も、互いに必要な事だと考えている。

なので、
こんな比較をしてもらう。

あくまでもある意味色眼鏡での分け方ではあります、男女の思考の違いを表記した。

自分との差異、もしくは自分の常識との差異に目くじらを立てるのではなく、
「あーそういうことか」と受け入れると、人間関係の距離もコミュニケーションの在り方も変化する。

そして、更に、弱点や短所よりは、相手の長所や強みに目を向けて受け入れる。
そうすると、男女ではなく同じビジネスパーソンとして尊重し合える仕事ができていくはずだ。

「転勤の打診をしたら、こう言われた。」という上司。女性の部下はこう言ったのだ。

「子供の進学があるので、転勤はむずかしい」
⇒「子供のそばにいて世話をしていなければ母親らしくないし…。」
という、意識と無意識の矛盾があるのではないだろうか?
だから話が面倒になる。というか面倒にしていることになる。

⇒「子供をこの地域の学校に進学させ、親として子供の生活を支えたいと思っている」
というと、自分の意思がはっきり伝わって解決策が見出しやすくなる。
「では3年後には、転勤も頭に入れて、視野を広げながら仕事を進めて欲しい」
と上司も言えるかもしれない。
自他ともに、色眼鏡を外すとこういうことにも繋がる。

老若男女問わず、人は等しく能力を持つ。
互いに受入れ認め合うことが大事。
そして、そのために自分の意思をしっかり伝えることがそれ以上に重要だ。

時代が変わり、
子育ても介護も、決して女性だけの問題ではないので、誤解の無いよう。