BLOSSOM通信

言わなくてはわからない! 『透明性の錯覚』

コミュニケーションのイライラの一つ、こんな経験はありませんか?

人には、「言ってくれなきゃ、わからないじゃない!」と
口をとがらせて言いたくなりますが(笑)
自分に目を向けると、「言わなくてもわかってよ!」「言わなくてもわかっているはず」と解釈したいことがあるものです。

長い付き合いのある人や、家族・・・でしょうか。

そんな期待は一瞬にして消されてしまうのですが、
でもそれって愛情や信頼の表れだと思いたい(笑)

いやいや、実は“甘え”かもしれません。
言わなくてもわかる、という大前提は“甘え”という錯覚という思い込みです。

近しい間柄ほど、この錯覚は起こりやすく【透明性の錯覚】といい、すれ違いを作り出します。
長く付き合っていると、例えば夫婦とか親子とか、自己像と相手の像が一体化してしまうそうですよ。
ほら、
「こんなに疲れているのに、ねぎらいの言葉一つないのはどうして!?」とか
「なんでイラっとしてるのに、わかってくれないの!?」って、アレです。

冷静に考えれば、伝えてもいない自分の感情が相手に共有されているなんて、そう思うなんてただのまぼろしぃ~~~です。
冷静に考えれば、ね。


そこで、
「相手は他人だ!!」と目を覚ましましょう。
自分の抱えている感情を伝え、共有したい情報や知識についてしっかりと説明をします。
そう、相手は何も知らないのです。
付き合いの長い夫婦でも、親子でも、会社関係の人でもです。

【透明性の錯覚】という認知バイアスは「言わなくてもわかる」と思い込むこと。
錯覚ですよ、錯覚!!