BLOSSOM通信

“自分を成長させる”と云うこと

皆さんは自分を成長させたいと思いますか?
そのために何か行動していることはありますか?
 
私が就職をした頃はまだ『終身雇用』が当たり前で、その中で転職を繰り返す人は「信用が置けない」くらいの、どちらかというとマイナスの印象でした。
一つの企業で長く勤め上げることが、自分の生活と夢をかなえていく『自己実現』につながるのだと考えていました。
 
時代はめまぐるしく変わります。
現代は『チャンスがあれば転職をしたい』と考える人が20歳代では約5割、30歳代では約4割います。
確かに、終身雇用時代の私でさえ、3回の転職をしています。
 
もちろん、若くても、闇雲に転職を繰り返しているのではなく、しっかり『働く意味』を踏まえた上で、皆考え行動しているのでしょう。
『働く意味』は、20歳代の6割、30歳代の5割が『自己実現の手段』と答えています。生活費のために働くという回答は20歳代~30歳代前半では1割弱でしかありません。いつも生活ありきで仕事をしている私にとっては、少々驚きの回答です。
 
さて、私も研修で『自己実現』マズローの5段階欲求説でよく話をしますが、正直、捉え方も、また目標にしていくのも難しい内容だと思います。

マズローの『自己実現の欲求 』は、“自分の能力・可能性を発揮し、創作的活動や自己の成長を図りたいと思う欲求 ”と解説されますが、解釈は容易ではありません。

 
でも、自己実現に向けての積極的な転職願望が今は当たり前のようにあるということでしょう。
 
転職が自己実現への一つの行動ではありますが、今のビジネスパーソンは、自己実現の方法として『スキルアップ』に必要性を感じているといいます。そして7割以上のヤングビジネスパーソンは、自己研鑽に取り組んでいるという結果があります。
『マネジメント力』『コミュニケーション力』『論理的思考』等の向上を最優先課題としています。実際に勉強法はどうなのでしょう?
 
私も長年仕事をしてきて、それらのビジネス力をつけたいと考えてきました。でもどのように学ぶかと言うとスクール等はもちろん探しても見当たらず、“本を読む”くらいしか思いつかず、生の声が聞けたら、とよく思ったものでした。
 
本当に『自己実現』とか『スキルアップ』を考えるのであれば、やはり『学ぶ』という姿勢は不可欠でしょう。自己流が多すぎて、スキルになっていないビジネスパーソンが多すぎます。基礎がなく、自分勝手流になってしまっては意味がありません。
しっかり基礎力を培っておかないと、展開させていく考え、アイデアも打ち上げ花火のように命の短いものになってしまいます。
自己啓発に投資していく時代だといわれます。自分の成長無しに、所属の部署も、企業も前に進めるはずがありません。
 

ところで、私が起業した目的の一つに「ビジネスパーソンのためのスキルを提供し仕事力につなげてもらう」ことがあります。自分が困ったから、同じように真剣に考え、スキルアップをしたいと言う前向きな人たちを応援したいと考えました。
 
そこでBLOSSOMキャリアスクールを立ち上げ、ビジネスパーソンとしての考え方や人間関係の構築法等について、またキャリアデザインについてセミナーを始め、もう1年半が過ぎました。
まだまだスクールの認知度も低く、受講生も決して多いとはいえないのですが、受講生の皆さんは『明日への元気』を養って帰っていただけているようです。
 

 

 
さて、仕事のロールモデルとして、トップに上がったのがワタミの渡邊社長だそうです。彼は非サラリーマン的で、的確なビジョンにたいする実力の持ち主であり、その自信と前に進む、人を引っ張る姿勢が、『自己実現』に重なるのかもしれません。

 

 
『自己実現』は『自分探し』ではなく『自分創り』です。しっかり自己実現に向けて自分を創造していけるようチャンスを活かす準備をしておかなくてはいけませんね。