BLOSSOM通信

羽生選手の強さと私

フィギアスケートの全日本選手権が札幌で開催されている。

昨日は男子ショートプログラム。

絶対王者と言われる羽生選手は、やはり結果は102.63のトップ!

彼の強さは、すごい!!

彼の強さは、フィギアの評価のように、加点法なのかもしれない。

満点基準から、減点していって、ここなら『合格』ではない。

満点基準はキープするのが当然で、そこからどれだけ加点できるかが、彼の中の『合格』。

すごい!

しかも、『そこそこ見栄えよくまとめられたら良い』的な考えをもっていない。

簡単そうで難しいことだ。

人は、“無難”なほうを選びがちだからだ。

昨日の演技では最初の4回転でまさかの転倒。

そんな演技の振り返りで、彼はコーチにこう話している。

「一つ一つに集中しなければならないのに、全体の演技を完璧に、無難にまとめようとしてしまった」と。

自分はどうか・・・・

仕事では、自分にも部下にも、『基本は守り、基本に忠実に』を強いている。

私たちの仕事で、迷ったり、気弱になってしまったときは、どこか基本を逸脱している時だと感じている。

「先生は、厳しそう!」とよく言われる。

いえいえ、私は優しいです。

基本さえ大切にしてくれたら。

私も、加点法で仕事に向き合う。

もちろん、“評価”は私ではなく、相手がするもの。

私自身が満点を出しても、また逆に30点でも、『合格』をもらうことがある。

『合格』はやはり、うれしい。

でも、自分自身の“充足感”がなければ、私は反省する。

私の“こだわり”だ。

「次はもっと!」である。だから仕事が楽しい。

心理学の基本『今、ここ』だ。

それが簡単にできないから、人は悩み迷い変化ができない。強くなれない。

羽生選手の強さのモトはここにあるのだろう。

羽生選手のフリーの演技も、楽しみにしたいと思う。頑張れ!!

2015.12.26