BLOSSOM通信

札幌東ロータリークラブ例会スピーチ 「ビジネスの制服」

札幌で老舗会社として商売をなさっているE社長さんは、高校時代の友人です。
彼は札幌東ロータリークラブの会員でもあり、無理を言ってロータリークラブの例会でスピーチをさせて頂きました。
 
25分程度の内容ですが、『ビジネスの制服』と題して、ビジネススーツのルールをお伝えしました。
 
『制服』の効果はいろいろあります。
第一に、制服を着ると“〇〇らしく見せる”ということができます。
企業や職種、集団のイメージを伝えるには、最も手っ取り早い方法でしょう。
ですから、制服の色やデザインは、それぞれ意味と意図があります。
 
実はそれほど、『制服』は考えて作られているはずです。
 
そうそう、私もセーラー服が着たくて、高校選びをした感もなきにしもあらずです(笑)
 
そして、会社として、制服があるのなら、自分会社としての制服もあってしかるべき。
自分会社の制服の意味や意図は明確でしょうか?
 
あまり考える事はないのかもしれませんが、実際はとても重要なことです。
 
一部をご紹介すると、
ビジネススーツはダークスーツと呼ばれるように、濃紺かチャコールグレーが基本の色。
 
濃紺は誠実さ、信頼感を感じさせる色です。
引き締まった印象と力強さを伝えます。
ですから、プレゼンや大事な契約、式典時に自分を津殻強く見せてくれるぱパワードレッシングといわれる勝負スーツに最適です。
 
チャコールグレイは、ソフトで落ち着きを感じさせ風格が出る色です。1対1の商談や部下との面談の際にさりげなく堂々と見せてくれます。
 
1960年のアメリカ大統領、ケネディ氏とニクソン氏のテレビ討論会では、服装の効果も踏まえて臨んだケネディ氏の圧勝でした。
ニクソン氏はブラウンのスーツでしたが、これを機に、ブラウンは敗者のスーツといわれてしまいます。
 
・・・など、ドレスシャツ、ネクタイ、小物を含めルールと色彩効果について話ました。
実際は日本の着物と同じくらい、西洋のスーツ(背広)にも規則があるのです。
 
アメリカ テキサス大学の労働学の権威である、ダニエル・ハマーメッシュ教授が、ビジネスマン7500人を対象とした興味深い実験結果を発表しています。
 
【見た目のよさが平均以上の人は、以下の人に比べ生涯年収が3000万円以上多い。

人間が感じの良い人を選ぶのは、人間の遺伝子に組み込まれたDNAによる。   】
 
『すご~い』と感心する反面、『確かにある、ある』と納得してしまう実験結果です。
見てみぬ振りの出来る事ではないでしょう。
 
そして最後に、最近引用することが多い日本顔学界 コミュニケーション工学の原島東大名誉教授の『顔訓 13条』を。
いやおうなく、人間の目の高さで相手を見ると、最初に捉えるのは相手の顔ですから。
 
第1条  自分の顔を好きになろう
第2条  顔は見られることによって美しくなる
第3条  顔はほめられる事によって美しくなる
第4条  人と違う顔の特徴は、自分の個性(チャームポイント)と思おう
第5条  コンプレックスは自分が気にしなければ他人も気付かない
第6条  眉間にシワを寄せると胃にも同じシワが出来る(ストレスは内臓と顔に直結)
第7条  目と目の間を広げよう。人生の視野も広がる
第8条  口と歯をきれいにして心置きなく笑おう
第9条  左右対称の表情作りを心掛けよう
第10条  美しいシワを人生の誇りにしよう
第11条  人生の3分の1は眠り。寝る前にいい顔をしよう
第12条  楽しい顔をしていると心も楽しくなる
第13条  いい顔、悪い顔は人から人へ伝染する(社長の顔つき一つで、会社の雰囲気は変わる)

“今更”という内容かも知れませんが、わきまえておきたいことだと思います。
2010.12.9