BLOSSOM通信

教え子たちの成長と若い人に感じて欲しいこと

札幌市が主催する未就労者への支援はいろいろな形でもう10年以上も継続されています。
【ジョブスタートプログラム】が今は【ワークトライアル】へと、呼び名はすこしづつ変わっている分、内容も時代に合わせ、充実していると感じています。

私も若者や女性を対象とした就労支援でキャリアデザインや社会人基礎力などを教える機会を頂いています。

未就労者は落ちこぼれてしまった人ではなく、時代や家庭環境などいろいろな事情で就活や就業が上手くいかなかった方たちです。
就活の時点から出遅れてしまった人たちもいます。
そして、「就職氷河期」といわれた大変な時期からスタートした事業だったと記憶しています。

20代から30代の参加者たちは、皆さん前向きでやる気があり、良い性格の人たちばかり。
就業できなかったのは、ほんのちょっとした『運』なのかなあと、思ったこともあります。
それくらい、「全員採用!!!」といいたいくらいのメンバーなのです。

私はそこで一月ほどの座学を担当するため、ちょっとした先輩と部下の関係ができます。
参加者にも「上司のつもりで部下の皆さんを育てます!!」宣言もします(笑)。

そしてお陰さまで、今でも、顔を見れば楽しく懐かしく、思い出話ができます。

そして少し前にSNSに近況報告のメッセージが届きました。

背が高くてスポーツマンの男性でした。穏やかでとても好青年でしたが、
期間内に就職が決まらず、その後に自分で活動を継続し、就職をしました。
それでも、まずは契約社員から、という厳しい現実がありました。
今まで契約社員として仕事をしていた彼が、今回そこの社員登用試験に無事合格し正社員になった!という報告でした。

「ジョブスタートプログラムから長い時が過ぎましたが、やっと。
社会人としてはやっとスタートラインに立ったような気持ちです。」
そんなホンネで締めくくられたメッセージでした。

こうしてたまに届く近況報告が、とっても嬉しい!!
先輩・元上司としては、その成長が嬉しくて、目を細めるばかりです。

私はこの未就労支援事業も、そこでの座学研修の仕事も、有意義で重要だと感じています。
今年の後半は来月11月からスタートします。

彼が言っていた「社会人としてのスタートライン」に立ってみて欲しい。
仕事を持つ、そして仕事をすることの、楽しさや充実感を味わってほしい。
それをめちゃくちゃ真剣に考え取り組む一か月があってもいいと思うし、
逆に体感してほしい。
周りで真剣に目いっぱい、自分のことのように心配して指導してくれる人がいることを、
分かるって、人として大きな成長だと信じています。