BLOSSOM通信

人生は成長と変化 ~マンネリと気付き、そして始動~

始めは熱く感じた湯も、時間と共にぬるくなり、それはそれで居心地が良い。
もう少し熱いといいのに・・・と思いつつ、このほんの僅かずつ下落している状況を「変化していない」「いつも通り」と思いこみ、【安定】をいうたいそうな名前を付けてみる。

一人で仕事をするようになって14年、初めの頃のがむしゃらさがなくなってきたかもしれない。
会社と仕事を軌道と言うものにのせようと、いつも何かを考えていたような気がする。
手足もバタバタ動かしていた。
2011年からはNLPのトレーナーとして、ヒューマンアカデミーで専任のように使ってもらい、21コースのプラク、マスターのコースを開講出来たが、これも少し前までは未来永劫ずっと変わりなく続くと思っていた。

大きな変化の無い穏やかなこの状況がとても心地よかった。
しかも、この間、子供たちはすっかり独立し家庭も持ち、私のおせっかいは不要になった。
母も人生の幕を閉じ、私は看護から解放された。
自分の人生初、穏やかで平和な時間だったのかもしれない。
自分の時間は止まったままに感じていた。
でも、私を取りまく環境の時間は、確実に時を刻んでいる。

ここ2年くらい、ヒューマンアカデミーの担当者から「井島先生の他にもトレーナーを創りたい」と言われてきた。
実際に私に続く素晴らしいトレーナーは毎年誕生していた。
その中で改めて「ほかのトレーナー」という言葉を聴くのは耳触りが悪かった。
「私はずっと、ここでトレーナーをするつもりなんだけど」そう言うと「もちろん先生はメインです!」と言ってくれたが、勝手に違和感を感じ始めた私がいた。

違和感は嬉しいものではなく、疑いや不安に近い。
ネガティブに感じていた違和感だが、良いきっかけになった。
自分の価値を考えてみる。
変わることを避けていた自分、安定ばかりを好んでいた自分・・・。

ぬるま湯は、ぬるいのが気にはなるが、慣れているのでラクだ。落ち着く。
でも、このままではいつか水になる。
そうならないように少しは気を付けていたつもりだが、このままならどうなってしまうのだろうか?

人生は成長と変化だ。人生は下りのエスカレーターを逆進しているようなモノだ。
人生は止まっているわけではない。

あの言葉は、誰に向けて言っていたっけ?

さてさて重くなった腰を上げるときが来た。

ヒューマンアカデミーでの慣れ親しんだNLPトレーナーの仕事は後輩へと引き継ぐ。
ブロッサムの仕事も、時代を先読みして、変革していこう。
別の景色を楽しみ、別の空気も味わったほうがいい。
そのチャンスを見つけて少し動くことをしてみたら、また新しい自分を楽しめるはず。

季節は春。
BLOSSOMという社名が気に入っているし、思い入れがある。
「満開になる、成長する、成長させる。」そんな意味があり私の仕事への想いだ。

四月、いくつかの仕事にピリオドを打ち、新しい出会いと環境を楽しめるよう、始動!