BLOSSOM通信

井島風解釈 NLPと断捨離 (第3回 捨=モノを絞り込む)

断捨離の『捨』。
モノをナンでもカンでも捨てるという概念ではなく、モノを絞り込んでいく事を言います。
絞り込んでいく際には
①自分で考える
②時間軸を“今”にする
この2つが重要です。
 
①自分で考える。・・・そりゃ、私たちはいつだって自分で考えているわよ!!と反論したくなるくらい当たり前に聞こえますが、本当に自分で考えているのでしょうか?
 
自分で自分の事を考えるには、自分の欲や、目指すゴールがはっきり把握できていないとできません。
自分を動かすビリーフ(信念)の整合性を見極め、価値観もきちんと優先順位をきめ、自分軸が明確でなければ、自分で考えていく方向性が見えてはこないでしょう。
 
断捨離では、自分で考えるという事は、自己肯定が基本で、自分で物事の始末をつけること言います。すると、他者受容にもつながっていくのです。
 
物事の始末をつける、とは、自分の生き方・言動に責任を持つということです。
 
NLPでは『望ましいゴール』に向かっていくのですが、その条件には
・肯定的であること(肯定的な言葉で語ること)
・主体的であること
・エコロジカルであること
・二次利得は何か
・五感でありありと描く(ビジョン化) があります。
ものすごく、自分で考えないと、自分のゴールは見えないのです。
 
ついついそれほど望んではいないゴールを設定してしまっている人も、実際には少なくありません。
 
つまり、本当に自己対話をして、しっかり自分の思考を具体化することが『自分で考える』という事なのでしょう。
 
あなたは、自分の生き方、自分の幸せへの道のりを、考えた事はありますか?
 
②時間軸を『今』にする。
断捨離では、負の感情について語っています。
負の感情は、未来に対して伸びる『こりない不安』と過去に対して伸びる『失う恐れ』をいいます。
そう、視線は今にはなく、過ぎてしまった過去や、全く未知の未来を見ているのです。
本当についつい自分がやってしまっていることですね。
今、どうなのかが重要なのです。
 
NLPでは、人は過去にも未来にも自由に行く事ができ、その場その時が『今』として感じることができます。
脳は過去も未来も今も、区別がつかないといいます。
NLPでは、過去からはリソースを、未来からは確固たるアドバイスをもって今に活かします。
 
NLPは今を有効に生きるために過去や未来を活用しようということ。
断捨離は過去や未来にとどまるのではなく、今を見ろ、ということ。
表裏のようですが、同じように『今』を見ることの必要性を伝えていると思います。
 
捨・・・NLPも不要なビリーフや、歪曲した思考を整理するためのスキルがあります。
NLPはシンプルだと、学びました。
 
ごたごたと変なもので武装する事は、ただただ身体を重くして行動を鈍らせます。
余計な思考は、ただただ混乱させ、まやかしになっているだけかもしれません。
 
捨=モノを絞り込む。
経営も含め全ては選択と集中が基本です。
 
本当に今、自分にとって必要不可欠なものを見極めることが、人としての豊かさにつながっていきそうですね。

                                                                 2011.9.5