BLOSSOM通信

中堅社員にも必要なビジネスマナー

ビジネスマナーは、会社に勤めて5~6年もすると、十分にわかっているような気がするが、本当にそうだろうか?

いま新入社員が入ってくる時期、内心、ビジネスマナーに対し自信がなくおたおたしている方も少なくないのでは?と感じている。

弊社では、3月から“新入社員”というか、新しくマナーインストラクターを養成中だ。

マナーインストラクターは誰でもよいというわけではなく、また、今回は弊社の看板を背負ってもらうインストラクターの養成なので、良い人材あっての教育だ。

当初4月にはそこそこデビューをしてもらう予定だったが、家庭の事情や、健康の問題や、様々な言い訳という問題が起き、予定を大幅に遅れているのが現状。

これは時間的な問題だから、時間さえやりくりできれば、問題はある程度解決すると思っている。

もう一つ、本当の課題があることに気が付いた。

実は、『ビジネスマナーを知らない』という問題がある。

勿論、マナーインストラクターの養成はビジネスマナーを復讐するところから始まる。

自己流のマナーが正しいとは限らないし、基本そのままのブロッサム流に直してもらわなくてはならない。

だが、自己流すら曖昧にやってきたことが露呈し、気の毒になってしまった。

お辞儀も、挨拶も、名刺交換も、敬語も、『なんとなく』だったことが露呈する。

ここの矯正に時間がかかるし、また矯正というより『最初から』というのが現状。

おいおい!!と言いたいが、これが現実だと実感した。

なぜなら、今回のインストラクターの卵たちは、会社では部下をもち指導していたり、役職をもってばりばり部署を動かしていたり、また接遇やマナーの非常にうるさい職種で仕事をしていたりと、非の打ちどころがないほど、優秀な女性ばかりなのだ。

なのに「えっ、それくらいの知識でやってこれた?」と大きな疑問がわいてくるほどの、しょぼいビジネスマナーしか知らない。

新卒の新入社員にはビジネスマナーを学ばせるが、実はそれ以外の中堅社員のマナー研修も不可欠なのだ。

ひょんな現実から大きな発見。

そして、さらなる発見。

デビューを目の前にしている彼女たちだが、

実は一度教わったことを理解してはいないという現実があった。

お辞儀の仕方も、名刺の授受・交換も、メモを取りながら真剣に聞くし、実技もその場で練習するのだが、後日やらせると、おいおい!!と腰が抜けそうになる。

「緊張して・・・」とか言われるが、

緊張しないコツは納得のいくまで練習すること、しかないという私の持論がある。

そう、練習や復習をしていないのか、途中で『この程度でいいや』と甘く考えているのかだろう。

自分の仕事として、プロとしてマナーを教えていこうとしている者でも、この程度の覚悟、というか学習の仕方なのかと、教わった気がした。

であれば、普通のビジネスパーソンのマナーに対する捉え方と習熟度の低さが想像できる。

なんやかんやで、

わかってはいたものの、確信したこと!

ビジネスマナーはビジネスパーソンすべてに、学習と習得を勧めたい!

知識があるだけで技能・行動が伴わなければ、意味をなさない。

新入社員の時ばかりビジネスマナーを教えるのではなく、必要な時に適切な時期にビジネスマナーを復讐して身に着けさせていかなければ、思わぬところで会社のブランドを傷つけ、クオリティを下げることにつながっていることを知る必要がある。

弊社のインストラクターの卵は、私に喝を入れられ、気持ちを引き締め、顔つきも変わった。

彼女たちのデビューも桜の咲くころ(BLOSSOM)だ。