BLOSSOM通信

“マスク大国日本”のマスクに対するマナー

私が接遇のコンサルティングをさせて頂いている企業では、
接客時のマスク着用は原則NGとしています。
風邪をひいてしまっていてお客様への感染を防止する目的のマスク着用は例外です。

100名以上在籍するスタッフさんは、「接客時のマスク着用はマナー違反」であることを理解し実践しています。

私は国際イメージコンサルタントの資格があり、海外のイメージコンサルタントのお話を聞く機会もあるのですが、
日本の用に日常的にマスクをしているのは摩訶不思議な光景だと言われます。
そういえば、欧米の人たちのマスク姿は、それが俳優だとしてもそれほど見かけるわけではありません。
欧米人は「マスクをしないことがマナー」なのです。
アメリカではマスクを着用しているということは「私は重病人です。近づかないでください」という意味があると言います。
だから誰も近寄らないそうです(笑)

私はマナーインストラクターとして、特に接客時には相手に失礼である、と伝えています。
なぜなら
マスクは顔と表情を隠し、声もこもらせてしまいます。お客様は言葉や声が聞き取りにくく、表情で理解することも絶たれるため、ミスコミュニケーションがうまれ、不信感にも繋がりやすくなります。

と伝えても、ほんの数パーセントですが、なかなか接遇の先生の私の指示にも反論をしてくる方がいるのも現実です。
「ほこりを吸いたくないので」
「風邪の予防です」
というのが言い分で、結構意志が強い(笑)

「いつも口を開けたまま作業をしているの?口を閉じることはできないの?」
「風邪をひいているお客様は全体の何パーセント?風邪で咳き込んでいるのにお客様は来店してくれるのが普通なんだね?実際にお客様からどれほどの風邪をうつされたの?」
と聞きたい(笑)!!

昨年末イオンではグループ企業全体に対し接客時のマスクの着用を原則として禁じました。
その理由は、私がマナーインストラクターとして教えている事と同様でした。
もちろん例外はあります。

今は会社を運営する側の指示や命令より、スタッフ側の意見が尊重されやすい風潮も否めない時代かと感じています。
そして、若い世代の物事の捉え方も変化してきているため、常識に類似するマナーに関しては日々変化しているもの現状です。

マスクの着用
女性のハイヒール着用
ビジネス時の服装も背広からカジュアルへ
A4サイズのビジネスバックからリュックへ
身だしなみはほんとうに変化しています。
髪の色もスタイルも、本当に自由になっています。

楽な方向へではなく、よりビジネスが信頼されうまく進む方向への変化でなければならないと考えています。
一人で叫んでも難しい部分はありますが・・・。でも、それを伝えるのが私の使命なので、固い頭も残しつつ、柔軟な視点を持ちたいとは思っています。

さて、話はマスクです。
マスクはある意味仮面かもしれません。
顔を隠さなけれならないビジネスは、したくないですね。

そして、「マスクはインフルエンザ等の感染症のリスクを下げない」という臨床結果もあるそうです。

マナーインストラクターとして、
「接客時のマスクの着用は身だしなみとしても、違反である」と伝えていきたいと考えています。