BLOSSOM通信

『目標をたてる』心得

新しい年を迎えると、

なぜか『今年の目標をたてよう!!』と考えたくなる。

昨年までの自分に終止符をうち、マイナス要因に囚われず、新たな気持ちでスタートするのはいいことだ。

目標をたてる時には

「あれもやりたい、これにも挑戦したい、こっちも、あっちも・・・!」と

無限に広がってしまうことがある。

「目標になりそうなものがない・・・」と頭を抱え言葉が出ないよりは、少しはいいのかもしれない。

ビジネス心理学やビジネスコーチングは、モチベーションを保ち、あるいはアップさせる目的がある。

だから、ビジネス研修では、

「ゴール・目標がなければ、進む方向も決められない!」とサポートをしていくのが私の役目だ。

ゴールや目標は“ビジョン”だ。

自分がどう映り、どう評価され、どんなモチベーションでいるのか。

そして、

自分をどうイメージし、どう評価し、その結果どんな気分でいたいのか。

“目標を持ち、目標を達成し、結果を手に入れた時の自分”を

いろいろな角度から見て把握することができると、

不思議とそこには物欲というよりは精神的な充足感が広がっているものだ。

そう、五感を使ってイメージしていくと、そこは意外なほど容易に『自己実現・アイデンティティ』がはっきりしてくる。

もしも、

“欲張り”なほど、「やりたいことがたくさんある!!!」というのはどうなのだろう?

集中ができなくなりそうだ。

あまりに気持ちがあちこちにあるのは、逆に“心ここにあらず”になってしまう。

面白いことに

目標を持て!というのがビジネス心理学&コーチング。

そして、今ここを重視せよ、というのもビジネス心理学&コーチング。

ということは、

目標に対して、自身の『必要十分枠』をわかっていなければ、必要以上のものを手に入れ、それに支配されてしまう危険性があるということ。

必要以上のものを手に入れ、『本質』を見失ってしまう可能性が高くなる。

目標やゴールを持つということは、【何かを作り上げる、拾い上げるばかりではなく、何かを削り捨てていくこと】と理解できると、人として強くなっていける。

今年は、自分の『必要十分枠』もしっかり捉えてみてはどうだろう。

『何かに支配されるのではなく、身も心もいつも自由であること』が、心理の目指すところ。

ちょうどいい、目標を立て一年をスタートすることができれば、必ず達成感が到達点になる。

目標とは、

昨日までの自分に終止符をうち、マイナス要因に囚われず、新たな気持ちでスタートするためのものではなく、

昨日までの自分の努力と成果を、次へとつないで大きく充足していくためのもの。

毛利元就は、

元旦の祝いは、年の初めに一年の事をじっくり考える「一年の計は元旦にあり」と。

平成28年がスタートしました。
2016.1.1