コロナに振り回されて早3年・・・
あまりの突然の事で、しかも日本(世界)中の事で、その渦中にただただ突っ立ているしかないような気がしていました。
弊社のような小さな会社、小さな商売は、自力では動きようがないのでは・・・と私は考えていたのです。
良くも悪くも、“流されるまま~~”でした(笑)
世間の風潮もあり、「全部コロナのせい!」と、原因をどこかに向けることもでき、
実はそれは現実から目をそらすことになってしまっていたことに、今更ながら馬鹿さ加減に笑うしかありません。
弊社は企業の社員研修が主たる業務です。
コロナで三密回避が叫ばれ、
対面で、しかもある程度の人数が集まる「研修」は回避の対象です。
『仕方ないこと』と自分に言い聞かせ、開業以来の仕事の無い暇な時間を過ごしているうち、その暇さが当たりまえにもなってきたこの頃です。
当然のように、予定されていた研修も、あっさりと無期延期です(笑)
反論のしようもありませんでした。
そして、3年がたちました。
やっとコロナも終わりが見えてきた、と偉い人は云いますが、
終わりは元に戻るということではないと思っています。
この“終わり”から次の時間がスタートするのだと思っています。
さてさて、弊社はどのように事業を進めていくとよいのか、真剣に考えなくてはなりません。
そのように考えた時、「コロナのせいだ」と決めつけて、何も考えようとしなかったことにハッとする羽目に(笑)
本当にコロナのせいだったのかと、自分の安易さに情けなさも覚えます(笑)
株式会社ブロッサムは社員研修の会社です。
社員の人間力は企業の発展や信頼に大きく影響を与えるからです。
そして近年、企業の社員研修の内容も、社員からのニーズは変化してきています。
弊社が得意とするメンタル的なフォローも含めての研修よりも、ダイレクトに技能に関するテクニックアップの研修を若い人たちは求めます。
つまり、オンラインで自分の好きな時間を使って一人で勉強できる研修の形です。
確かに重要ではありますが、
技能に関することは、自己努力で学ぶのが原則です。
なぜならそれは自身の給与等に直結するものだからです。
自己責任の範疇でしょう。
出社代わりにリモートワークの一つの日課としてそのような研修を組み入れたとしたら、
これもまた安易な時間給の発生のさせ方だったかもしれません。
私どもが考え提案する社員研修の目的は、
自他の意見や考えをシェアし、受け入れるポイントの数を増やすことが目的です。
他者の考えを聞くことは、そこに新たな視点があり、気づきにつながります。
自分と類似すること、まったく違うこと、いろいろな学度から物事を捉え受け入れることで、
視野が広がり価値の創造へとつながります。
今一番必要な研修・知識は、そこなのだと考えています。
なぜなら、それを体験させてくれる人、それを教えてくれる場面が大幅に減ってきているからです。
敢えてそのような研修を増やしていかなくては、「企業は人なり」ではなくなってしまい、企業の大きな価値の一つが無くなってしまいます。
コロナで変わったことに、
人材の能力の低下、意識の低下があります。
気の利いた会話や受け答えのできる人人材がいないというのが現状でしょう。
それは老若男女の関わらずだと、感じています。
皆さんの会社や職場はどうでしょう?
コロナ前と比べて明らかに低下している何かは、どのように回復させていきますか?
上司の質もダウンしていませんか?
コロナは経済ばかりでなく、人の仕事の質も低下させたかもしれません。
会社の人材への影響、その先にある未来像、一度考えてみる時期が今だと、強く私は考えています。