BLOSSOM通信

日本語の豊かさを表現力として使う

朝日新聞の天声人語を読むのが好きな私です。
“雑学”的な、それでいて私にとってはとても為になるコトが、書いてあるからです。

今朝は「擬音語・擬態語」に触れていました。
この擬音語・擬態語は古い時代からあったそうで、
【今昔物語集を開くと、その表現力の豊かさが目に留まる】とあります。

〜乳飲み子は女の幽霊に抱かれて「いがいが」と泣き、走り回る子供の後髪は「たそたそ」と揺れる〜

今の時代であれば、おぎゃあと泣き、ゆさゆさ揺れる後ろ髪かもしれない、と天声人語は続けていました。

その時代の、その人は、そのように聞こえ、見え、感じたのでしょうね。
日本語の豊かさと共に、人の五感の繊細さだと感じます。
素敵ですね、時代時代で変化することも。
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日本語は英語と比べて形容詞や形容動詞が少ない代わりに、擬声語という擬音語+擬態語の表現が豊富です。
この擬声語はオノマトペとも言いますね。
オノマトペを上手に使うことで相手と情景や情感を共有しやすくなります。

「雨が降って、風も強くて、ここまで来るのがしんどかった」
は、
「雨がザーザー降っていて、風もごうごう吹いて、ここまで来るのかしんどかった」
ということのあるのでは?
情景が目に浮かびやすいですよね。そして、しんどさもわかってもらえるような気がします。

オノマトペという擬声語を上手に使う、ということで表現力もアップしそうです。
是非意識してみてください。