旭川地方自動車車体整備共同組合様の合同懇親会で、
『アサーション理論からのヘルスケア~組織の活性化に活かすアサーション~』と題し、90分の基調講演をさせていただきました。
この会の運営委員長をされている有限会社市成ボデーの市成社長様から5月に依頼を受けました。
今回のアサーション理論は、市成氏からのリクエストでもありました。
アサーションとは『自他尊重のコミュニケーション』と言われ、私もOK・あなたもOKという自分も相手も大切にした誠実で対等なコミュニケーション理論であり、方法です。
そしてアサーションは
1.『自律型人材』を育成する理論であること
2.信頼関係を築くコミュニケーション理論であること
3.経営者の役割としてのマネジメントにもつながる理論であること
この観点から、ビジネスの場でも活かされています。
今回は、この3つのポイントを伝えました。
社員に背中を見せる立場の経営者が、
“自分で考え、決断し、責任を持って実行に移して行く”ことは、どんな時代にも重要なことでしょう。
アサーションは自分の望むことを素直に表現して、なおかつより良い人間を創っていくことを言います。
ということは、
1.自己受容
2.他者受容
3.自己一致
4.自己責任
この4つが、アサーティブであるための条件です。
そして今、組織を活性化させるためには『心のマネジメント』が不可欠な時代です。
それは、“日本人らしい暖かい感情を共有する、助け合う”マネジメントです。
まさに今、『心の時代』です。
それは、成果主義に非ず。
アサーションの生産的思考で、現状に合った現実的で冷静な考え方・見方が本当にできるのかが問われます。
思い込みや、不一致間の上に立つ決断・行動ではなく、
今ここで、何が起きていてそこに対し何が最も適切な事なのかの判断をし、それが誤解なく伝わるように表現方法も工夫します。心を通わせる必要があるのです。
生産的にヒト・モノ・カネを考えるとき、そこに“思い込み”は邪魔になるだけ、いかに現実を冷静に捉え、人材を適切に動かすことができるかが重要です。
そこには助け合い・補い合う事が必要となってきます。
そして、『マネジメントとは顧客創造』というように、
企業にはお客様の存在が欠かせません。
お客様をどう捉え、どの様な気持ちで対していくかが、企業の質・クオリティともいえるのではないでしょうか。
運営委員長の市成氏とわずかな時間ですが、お話をすることができました。
「お客様に対してアサーティブであること、それを大事にしているし、これからも大事にしていきたい!武士道の日本人ですから!」
重みのある、実感のある言葉でお話をしてくれました。
自他尊重であり、且つ相手のことをどれだけ思いやれるか・・・
確かに日本人の素晴らしい気構えでした。
最近の社会は、漫才ではありませんが、「欧米か~」がもてはやされている感もあります。
アサーションも『欧米か~』なのですが、
日本人目線で、自分の気持ちと思考の一致感を保ち、人のために活かすことの出来る自分の価値も忘れてはいけないと、気付きました。
50名以上の皆様の前でのあっという間の講演。
そして、親しみと信頼の感じられる懇親会を御一緒させて頂きました。
アサーティブなひと時でした。
2014.7.14