人は、何のために生きているのでしょう?
マズローの欲求説でもあるように『自己実現のため』かもしれません。
“自己実現”って?う~ン、“幸せになるために!”でしょう。
人は決して苦労をして不幸になるために生きているわけではなく、幸せになるために歩き続けているはずです。
自分の“望ましいゴール”に向かって、前進しているのです。
「仕事をしていて、不安になったり、辛くなったときはどうしてるんですか?」
昨日、現在就職活動中の若者たちから、ブロッサムの代表取締役としての私に対するこんな質問を受けました。
「私の会社は、だめになったりしないと決めているの。
何年も継続して、いい会社になっていくって、決めてるんだよね。
決めてるから、そこに向かって気持ちや考えが進んでいくでしょ。
だから、不安や辛いと感じることは、ないの。」
そして、こう答えていました。強がりですね。
6年前参加した『起業セミナー』で、中小企業診断士が、企業の継続の難しさを力説していたのを覚えています。
10年はおろか、5年、いや1年続ける事さえ容易なことではないと言う話が、今でも耳にこびりついています。
その当時、私は、会社を継続することしか考えていなかったので、反発しながら聞いていたような気がします。
実際起業してみると、毎日、仕事や会社を継続させていく事の難しさの真っ只中にいます。
私を頑張らせているものは、
質問に応えたとおりの『強がり』だけです。
そして、これから社会に出て行く若者たちを前に、私は『強がり』しか、思いつきませんでした。
生きていく事は、仕事ばかりではないから、プライベートのさまざまな事も実際には仕事に影響を及ぼしていきます。
いくら仕事に対しては強気でも、それは、人の、私の全てではありません。
一人で声を殺して泣く事もあれば、誰かを恨んで、運命を恨んで怒りに変えることもたくさんあります。
こちらのほうが、事実かもしれないのに、私は強がって応えていました。
泣くも一生、笑うも一生、ならば今生泣くまいぞ
強がりの私の、好きな言葉です。
“不安”と捉えれば不安は募り、“辛さ”をかみしめれば心がボロボロになってしまう。
声を出して泣いてしまえば、涙は止まらなくなるし、自分の運命を恨めば破滅してしまいそうになる・・・・
人は、私は、あなたは・・・
幸せになるために自分の人生を歩んでいるはず。
良い強がりなら、歩みを進める応援歌になるかもしれません。
そして、私が若者たちにもう一つ、応えたことがあります。
太陽になろうね!
「大きな、名の通った会社に勤めたい」という彼らです。
なぜ?と訊くと「安定しているから」と言います。
“安定”とは決して何かに、誰かにすがって何もしなくてよいということではありません。
自分で光輝いてこそ、安定が手に入るのです。
だから、太陽の光で輝く月ではなく、自ら輝く太陽になろうね!と。
なんだか、彼らに、と言うより、自分に言っていたような気もします。
強がっている太陽も、それはそれで良いような気がします。
まだまだ目指している途中ですが・・・。
2011.7.20