札幌に、よさこいソーラン祭が来て、北海道神宮祭が来て、そして夏がやって来ます。
青空が一面に広がると、気持ちよい風を感じることができますね。
私は5月から6月にかけて、
札幌市のジョブスタートプログラムという、今春大学を卒業した未就労者を対象とした就職支援のプログラムを担当していました。
そして、担当の授業の最終日に、素敵なプレゼントをもらいました。
皆からの、メッセージです!(写真)
26名の若者と、週3日の授業(“仕事”という位置づけですが)の中で、互いに刺激をもらい、成長のきっかけをつかんだことを、あらためて実感しています。
今の若者は、優秀です。
勉強することに慣れているというか、こちらが教えたことは、すぐに習得できます。
本当に素晴らしいです。
一見、無表情にも見えるシャイな若者が多いのですが、実は非常に感受性が強く、感性も素晴らしいものを持っていると思います。
全員が『一流企業』で十二分に戦力として自分の位置を確保できる人材なのです。
時代に負けずに、時代にくさらずに、自分を伝えきることをしてほしいと、応援しています。
強いて言えば、自己表現がへたでした!
人前で発表したり、表現することに慣れていません。
「学問ノススメ」で福沢諭吉が言ったように、『もっと自己表現が出来る教育をすべき!』だと、私も感じています。
私の授業も、人前で発表したり、また目の前の課題について自分の感じたこと・考えてことを表現して伝える、という自己表現に時間をかけます。
『慣れてくる』と『できる』ようになり、全ての資質が向上していくのが実感できます。
顔の表情も自信を伝え、話題の視点も的確になり、はなし方が堂々として訴えにかわります。
何より、自分のプラスの部分を向上させているという意識が、マイナス部分の底上げをするのです。
本当に、若者のパワーとそのリソースには、感動です!!
札幌市も、この事業を請け負った企業も、そして私のような一講師も、人在ではなく人材に、そして人財になりうる育成に力を注いでいます。
そしてそれに応える若者がいます。
「未来は明るい!」と言えます。
ですが、この素晴らしい力を持った若者を受け入れる側の体制はどうでしょう?
共に、学び、共に向上し、共に歩まなければ、意味がありません。
希望に燃えた清流が、よどんだ流れに飲み込まれてしまうのは、耐え難いことです。
環境で人は変わり、環境で人は育つのです。
環境を創り、維持する側も、その環境の影響力の大きさと重要さを、今一度振り返ってみたいものです。
2011.6.16