10月10日は心の健康への理解を広める「世界メンタルヘルスデー」
うつは【ココロの風邪】と、軽く言われることがありますが、そんな簡単なものではありません。
その風邪にかかった人と、かかったその人を見守った人しかわからないツライ症状が長く続くのだそうです。
ご覧になった方も多いと思うけど「うちのツレがうつになりまして」という映画があって、
ホンの少しですが、うつの辛さがわかったとき
『簡単に言っちゃいけない』と改めて考えました。
私も【メンタルヘルス講話】等をさせて頂くのですが、
該当する方とそうでない方も対象として話をするので、気を遣いすぎて「軽めに」伝えてしまうことが起きてしまいます。
死と隣り合わせの悲しい現状があるというのに、どこかオブラートで包んで話そうとしてしまう自分が居ました。
それは思いやりと言うより、やはり、現実を知らないということだったのかもしれません。
さて、ちょうど朝日新聞に元競泳選手の荻野公介さんの記事を見つけました。
現役の時にメンタル不調で休養した経緯を記してましたので、ご紹介します。
「もし、メンタルが最強な人間でありたかったら、休養しなかった。
でも僕は『自分自身でいる』という人生を選択した。
僕は人は幸せになるために生まれてきたと思っていて、
そういうふうに生きたいし、周りの人にも幸せになってほしい」
と語っています。
現役バリバリの時に休養を取るって、とても覚悟のいることのような気がしてしまう。
休むことで自分の価値を失うと感じる人もいるんだよね。
荻野さんも、そんな考えがあったそうだけど、
「水泳ができなくても自分には価値がある」という方向に進むことにしたらしいのです。
スゴイです。
「自分の軸を外に置く人が多いと思う。SNSのフォロワー数とか、お金をいくら持っているとか。
それって他人の評価によって自分が生きているみたいなことだと思う。
でも幸せの尺度は人それぞれで、自分の尺度を見つけて大切にしていくことが
人が生きている意味だと思う」
メンタル不調になった理由や原因を究明して右往左往するより、
不調になった意味に目を向けてみると、
何か良い方向に目を向けるきっかけになるのかもしれないと私は思います。
自分の軸を感じて、見つけて、自分らしく生きる!!
その必要性を改めて考えてみる時間を過ごしてみることをしましょう。
私もあなたも・・・