BLOSSOM通信

コミュニケーションの秘訣はこれだ!

仕事柄「コミュニケーション」というカテゴリーのニーズは高いと感じています。
今回は心理チックな捉え方で「コミュニケーション」をお伝えします。

そして。今年もNLPマスタートレーナーのオーウエン氏のセミナー
「人を引き付ける会話のテクニック」に参加し、勉強してきました。

一部、セミナーを聴いて、感じたこと、考えたこと、お伝えしたいことをまとめました。

◆効果的なコミュニケーションの秘訣は「柔軟性を持っている」こと。

あなたは
目の前の相手の生徒になって、学ぶことができますか?
相手の新しいやり方に、耳を傾ける余裕を持っていますか?
そして、相手の新しいやり方を体験していくことができていますか?

これがコミュニケーションで「柔軟性をもっている」ということ。
そうすることで
多くの情報をうけとることになり、多くの情報を人にも与えられるようになるのです。

そう、人は10人十色、そして100人百色ですから。

ところが、頭でわかってはいるが、「柔軟性を持つ」ことはとても難しいことです。

相手の批判はしやすいが、すべてを受け入れることはそう簡単ではないのが現実です。
相手との違いに気づくことはすぐでき、嫌悪感を持つことはあっという間に起こります。

◆どうしたら「柔軟性をもつ」ことができるのでしょうか。

NLP(≒コミュニケーション心理学)を学びはじめると、テキストの最初に「キャリブレーション」という言葉がでてきて、そこからNLPの勉強が始まります。

「キャリブレーション」とは相手のバーバル、パラバーバール、ノンバーバル、すべてを洞察することをいいます。
相手を丸ごとしっかり観察すると、何か気が付くことがあるのです。
相手の使う言葉、その時の話し方、声、表情で、相手の状況や感情を読み取れた経験は少なくはないはずです。
そこにその時の服装や動作や姿勢・態度まで、“いつも”と比べると、また何か気が付くことが出てくるのです。体調や健康状態、起こった出来事まで推測することを、私たちはしています。

そして、心理では、相手と同じように動き、声を出し、呼吸を合わせ、姿勢や態度を真似てみることで、相手と“寄り添っていく”ということをしていきます。。

これが結構効果があり、人は「類似性」、つまり自分と同じような人に心を開きやすいので、信頼関係の第一歩となっていくのです。重要なことです。

しかし、本当に信頼しあえるかというと、実はここが難しいところなのです。
見える部分の外側では、そこそこ類似性を発揮し、『似ているゆえの安心感』や『合っていることの協調性』を伝えることができると実感しています。
半面、感情や心の中で何が起きているかというと「そうはいっても・・・」という反論的なネガティブが渦をまくのも、体験しています。

◆コミュニケーションとは『影響を与えること』そして『納得してもらうこと』

機械的に表面上は相手に合わせて、理解している、私たちは似ているから安心して、と伝えつつ、体の内側は裏腹で『こんな癖は嫌い』『なんて嫌な話し方なの』『私とは違う』等々の気分がこみあげてくることが多いのです。
これでは、コミュニケーションはとれても、うわべだけの、調子のよいその場だけのコミュニケーション・人間関係に終わってしまいます。

コミュニケーションは人に与える影響力です。
人を説得する、賛同してもらう、そして行動につなげてもらうために、人はコミュニケーションをしています。

朝出勤して「おはよう」とあいさつするが、何のためでしょう?
自分が出社したことを教えたいし、気づいてほしいし、いいあいさつで返してほしいのです。

もし自分が上司なら、自分のあいさつで、部下たちが「今日も仕事が始まるぞ!」と気を引き締めて仕事モードになってほしい。
もし自分が部下なら、周りの先輩たちに「あいつはいつも元気で、気持ちがいい奴だなあ」とちょっとした評価につなげておきたい。できれば「おっ、いいあいさつだなあ!」と声をかけてほしい

そうわかりやすく言えば、
コミュニケーションは、一言口を開けば、プレゼンテーションでもあります。

◆では本当の意味で「柔軟性を持つ」ために何をする?

私たちは、相手を目の前にすると、当たり前のようにこう考え、相手を評価しようとします。
例えばこうです。
①「この人は私の好きなタイプかな?苦手なタイプかな?」
②「私とこの人と似てるかな?共通点ってあるだろうか?」
③「私は子の人と居て、気分良く過ごせるかな?」

NOを出すのに、時間は不要かもしれません。
人は自分が好きで自分以外の人には概ねNOを出したがると動物でもあります。
そして私たちの脳は95%は否定的な妄想と決定を下しているといわれます。

つまり
①「なんとなく合わないきがする。だって〇〇がどうも・・・嫌な感じ」
②「違うわ。違う!私と同じように考えたりしてくれる人なんてそうはいないもの!」
③「面倒、相手に気を使うなんて疲れちゃう。きっと私が気を遣う羽目になるのよね・・・」
となりやすいのではないでしょうか。

「柔軟性を持つ」にはこの3つのむくむく湧き上がる気持ちの前に、次のように質問を自分にしてみます。
①「この相手のどんなところが、私は好きだろうか?」
②「相手のどんなところが私と似ているだろうか?」
③「私はどのようにして相手を良い気分にしてあげられるだろうか?」

どこに注目をするかで、人の感情は変わります。
相手の好きなところに注目すれば、そこから相手を好きになっていくことができるのです。
相手の嫌なところに注目してしまえば、どんどん相手を嫌いになっていくという経験もお持ちだと思います。
“坊主憎けりゃ袈裟まで憎い”、そんなことわざもありますね。

◆柔軟性とは自分の脳と心を信じること

私たちの脳はその95%を使って私たちにネガティブメッセージを送りつけるといわれています。
これは不安や危険・恐怖に対する防衛反応でもあるので、私たちの脳が優秀なゆえんでもあるのです。決して悪いことではなく、人が生きて行くには必要不可欠な脳の働きといえます。

そして私たちは、残りの5%も活用して、
必要なコミュニケーション時には「柔軟性をもっている」状態にして、人と向き合うことをしたいですね。

相手に対し、100%満点で嫌いなところばっかり、なんてことはないのです。
どこか、なにかしら好きなところはあるはずなのです。
よく考えなくても、人って、どこか共通点があるものです。
年齢だったり、経歴だったり、家族構成だったり、趣味だったり。
そんなたわいのない共通点で話をすると、人は盛り上がれるものです。
そして、“気分”はすぐに伝染します。どんな気分を伝染させたいか?それは良い気分のほうがいいに決まっています。

そんな自分の心のうちを信じてください。
自分が望んでいる気分を信じることから、コミュニケーションは始まります。