キャリアコンサルティングの現状
今年度は在職者のキャリアコンサルティングが順調に進んでいます。
コロナの影響で「対面」で実施しにくいとはいえ、個人コンサルティングなのでオンラインでも大きな問題は生まれません。
ということで、在職者のキャリコン、そして企業のセルフキャリアドックが進んでいると実感しています。
10月もたくさんのビジネスパーソンと話ができました。
キャリアコンサルティングの効果
皆さんの共通の感想は
「話ができてよかった」
「話を聴いてもらえてよかった」
「自分の中のもやもやがすっきっりした」等々ですね。
周囲に先輩も同僚もいるのでしょうが、なかなか心開いて話ができるか、というと
そうとは限らない、ということもあるのでしょう。
一期一会で、相手がプロのカウンセラーだから、安心して話ができる、なのかと思います。
多様性の時代だからこそ個別のコンサルティングが生きる
私は“研修”の講師でもあるので、1対大勢に向けての研修をします。
最近は『ちょっと反応が薄いなぁ』と感じていますが、さとり世代の特徴、Z世代の特徴とも受けとめています。
ところが1対1になると、その壁のようなものが全くありません。
私もプロなので、聴く力はありますが、あっという間に1時間が過ぎるほど、『話』が尽きないのです。
それは、「悩み」もありますが「現状の不安」「これからのキャリアプラン」と、いろいろです。
そして、家族や家の事情も出てくることがあります。
誰もが平気そうな顔をして、元気そうに仕事をしていますが、
実は良いことも不安なことも、時には押しつぶされつくらいに整理ができていないのです。
そのような一面は集合研修の現場では絶対出てこないことです。
たとえ集合研修の中にグループ討議という項目を入れて「話合わせる」ことをしても、
きれいな正論へと走ってしまい、残念ながら、各自自分の気持ちや考えを言い合うところまではいきません。
だからこそ、コンサルティングの必要性を実感しています。
多様性の時代には、コンサルティングの必要性が増していくでしょう。
「カウンセリング」の正しい理解を広めたい
一期一会の関係でコンサルティングをしているのが現状です。
中にはもう数回「カウンセリング」を薦めたい人が出てきますし、実際にそうすることもあります。
適応障害予備軍的な人で問題を多く抱えている、
キャリアプランがあいまいでモチベーションが上がらない、という方がいるからです。
ここに難しさを感じています。
「カウンセリングを個人的に受ける」ことに対する理解が薄い、というか、抵抗感かもしれません。
アンケートには『機会があったら再度コンサルティングを受けたい』と9割以上が回答します。
ところが実際は、カウンセリングにお金をかける、時間をとる、ということが大きな壁です。
思考力をつけるために必須な「話す」スキル
「話を聴いてもらう」「話をする」ということは、実は自分自身で考えていくための重要な行程だと、私は考えています。
「考える」ことは最初からしっかり一人で考えを構築していくことは非常に難しく、アイデアも出ず、視点も一点化してしまいます。
コーチングのように、 「話を聴いてもらう」「話をする」 中で、人の考えは醸成されていきます。
もっと気軽に、且つもっと意味を把握して、コンサルティングを受ける気持ちが高まってくれることを期待しています。
令和3年度の厚生労働省の事業を活かして、使って。
令和3年度も厚生労働省の事業として【在職者キャリアコンサルティング】の推進があります。
企業は無料で体験・実施することができる貴重な期間と事業だと思っています。
検討されてみたい方は、北海道キャリアサポートセンター(株式会社パソナ内)とコンタクトをとってください。
一人一人の社員は、とてもまじめに自分と仕事・キャリアのことを考えています。
そこにフォローの手を差し伸べてあげないことは罪です。離職者を創っているのは罪を犯している企業側かもしれません。現場でそう感じつことが、本当に多いです。