BLOSSOM通信

「敬語」を使える大人になろう

某テレビ番組で女性タレントが、。

「敬語は使えるし、TPOだと思っている」と主張し、
「敬語は壁ある。タメ語の方が人と仲良くなれるんです。敬語だけがいい世界じゃないと思う」と語ったそうだ。

この女性タレントだけに着目すれば、20歳そこそこだし、
「あきれた!」とずませるとよいのかもしれない。
でも、親もいるはず。
親は20歳になる娘に社会のルールやエチケットを教えることはしないのだろうか?

敬語は“使えないとおかしい”と思うべきなのです!

私はビジネスマナーインストラクターとして、
確かに
「敬語だけに頼らず、相手との距離感によって使う言葉を考えましょう」と教えています。

でも、どのような場面や状況でも自然に「敬語」で会話することができるなら、
そのほうが最高である、とも教えます。

そもそも「敬語」は、ビジネス上の相手と対等に話すためのアイテム。
対等というのは互いの立場を尊重してものが言えるということなのです。
お客様と対等でいるには、お客様には尊敬表現で、自分に対しては謙譲表現で会話をするのです。

さて、
タメ語とは「対等」「同じ」を意味する俗語『タメ』に『語』をつけたもので、対等な言葉使い、つまり友達口調を意味する
と日本語俗語辞典にあります。
敬語は人との壁を低くします。

友達口調のタメ語が人と仲良くなれると実感できるのは、学生までです。
社会に出たら、たとえ主婦であろうとも、おかれている人間関係の中で敬語を使えないと
人とは親しくなれません。

敬語は人間関係で、自分を助けてくれるアイテムです。

タメ語のメリットを考えるより
敬語のメリットを考えてほしいなあ…と思います。

彼女を含めたタレントがたくさん出演して、言いたいことをいうような番組もあります。
テレビ局側の思惑なのだろうと思うようにしていますが、
年齢差も、芸歴も無視した会話や口調に、嫌気がさすことが多いです。
縦社会を推奨するわけではありませんが、「礼儀」は忘れたくない、忘れてほしくないです。

言葉には、その人の生き方が現れる、と言います。
私の好きなフレーズです。

#タメ語
#礼儀