マナー豆知識

来客にお茶を出すとき

来客にはおもてなしの心を込め、おいしいお茶を出したいもの。実際の場面では、場に合わせた臨機応変さが必要です。まずは、基本を復習しましょう。

 日本茶を出す場合、身内にも茶たく付きで用意するのが原則。入室時の挨拶の際には、息がかからないよう正面を避けて盆を持つようにします。

 応接室などでは、サイドテーブルに盆を置いてから、1客ずつ両手で出すのが本来の形。でも道内では一般的ではないようです。よほどの大人数でなければ、盆を持ちながら片手で提供しても構いません。

 応接セットのテーブルは低いものがおおいようですね。お茶を置くときは、テーブルに前かがみにならず、ひざの屈伸で体の高さをテーブルに合わせるのがコツ。テーブルの上でスペースを取らず、動作がキレイ」ですよ。

 提供するときは上座から順に、相手の右側から基本。来客が複数いる場合、順番を迷うかもしれません。でも年齢などの見た目で上下を判断せず、席次を最優先すべきです。来客の右側に行くのが難しい場所では、「こちらから失礼します」と声をかけ、無理のない出し方をすると失礼にはなりません。 テーブルが書類でふさがっている場合、場所を作るために勝手に動かさず、「こちらに置いてよろしいでしょうか」と声を掛けましょう。

 茶わんの向きは、柄が来客から見えるように。茶たくが木の場合、木目が相手と並行になるように。

コーヒーカップも柄が見えるように心配りを。コーヒーカップは、取っ手が左右どちらになるように置くかで迷いますが、全員の向きがそろっていればOK。打合せが長引いているとき、2杯目を出すタイミングは、1時間が目安です。