マナー豆知識

お辞儀の正しい方法と種類

☆    場面に応じてお辞儀は3種類。言葉を言い終えてから礼をする“先言後礼”が基本です
 
仕事中、一度もしない日はないお辞儀。最近は企業のトップが、「若い人はお辞儀ができていない」と嘆くことが多いそう。あなたは相手に、正しいお辞儀まで敬意を伝えることができていますか?
 まず大前提は“先言後礼”。「いらっしゃいませ」などの言葉を言い終えてから礼をするのが基本です。これを踏まえて、お辞儀の種類を確認しましょう。
 
〔会 釈〕15度程度の角度の軽いお辞儀。すれ違うときや遠くからのあいさつなどにつかいます。
〔普通礼〕角度30度程度のお辞儀。一般に「お辞儀」といわれるもの。顧客の送迎のときなど、日常的に使用します。目線は自分の足先から1~1m20㎝ほど先。相手から自分の表情が少し見えている状態になります。
〔敬 礼〕角度45度程度の深いお辞儀。謝罪やお礼、重要な顧客に紹介されたときや無理なお願いをするときなどに行います。特に深くゆっくりと。


 普通礼や敬礼では、頭が下がった状態で静止する時間が相手への敬意を表します。頭
を下げる“深さ”が重要だと思われがちですが、そう思っていた人は今後、止まった時間
を意識して。
 またお辞儀の姿勢は、頭だけを下げるのではなく上半身ごと倒すのも基本ですね。その
ときに、「上半身を前に傾ける」よりも「お尻を後ろに引く」という意識を持つと、
スムーズにお辞儀ができますよ。
 正しく、心の込もったお辞儀は、あなたの礼儀や知性、元気さ、信頼感などを相手に
伝えてくれます。ぜひ同僚とお互いのお辞儀をチェックしてみて。