井島先生のおシゴト日記+α

CS(顧客満足に対する)意識は“挨拶を実践”することから始まる

今週は、某起業で『CS意識向上』的な研修を、ほぼ社員全員を対象にさせていただいてきました。
 
経済状況も厳しい昨今、“商品が良い”“技術が優れている”だけでは、思うように売上や利益に反映しないと言う現状があります。あります。
どんな企業も、自社商品に付加価値をつけ、差別化・個別化を試み、現状の維持や発展につなげています。
付加価値にはさまざまな物が考えられますが、私はその一つに『CS(顧客満足に対する)意識』を提案しています。
 
面白いことに顧客に対する意識・態度・マナーを検証すると、自社のコミュニケーションに目が行き、仕事への意識や態度が気になりだします。
 
今回の研修の中でも、話をさせていただきましたが、『顧客』には『社外顧客』と『社内顧客』があります。ついつい外に目を向けてしまいますが、一緒に仕事をするチームも顧客なのです。
 
お客様に対しては、私たちビジネスマンは『相手の意向・要望に沿ったもの、又は期待以上のものを提供し喜んでいただく』ことを普通と考えているのに、社内ではどうでしょう。
 
CS(顧客満足)はES(従業員満足)があって初めて、両輪となり意味を持つ、と言われますが、従業員満足→従業員間の満足はないがしろにしてはならない部分だと考えています。
 
さて、このような研修で、私はまず『挨拶が重要』と伝えます。挨拶=第一印象。初頭効果で好印象からビジネスをスタートさせることが、その後の展開になるのです。
 
ところが、あまりに当たり前すぎて、概ね半数以上の参加者は呆れ顔で私を見ます。
イメージコンサルタントとしても、声を大にして言います!!
 
【挨拶=『自分ブランド』のプレゼンテーション】。感じのよい挨拶は成功のチャンスを引き寄せます。
 
挨拶は自分の全身(声・表情・姿勢など)と使って表現しています。そこから伝わる情報は、自分の人間性です。
 
最初の挨拶だけで『長く付き合う価値のある人か』『仕事を任せられる人か』などの評価を決めることができます。
この傾向は社会的地位が高くて忙しい人ほど高いと言われています。
 
たった『挨拶』の一言から、CSもESも社内外のコミュニケーションもスタートします。
 
この時代に、時間を取って社員全体に意図を伝え一歩を踏みだした、今回の企業様の何かの基礎作りができていれば嬉しいと思っています。
2009.8.15