キャリアの考え方も多様になり、自分のやりたいこと、得意なことを“仕事”としていく、またそうできる時代になりました。
就職した会社が人生を守ってくれる“終身雇用”制度のメリットもなくなり、同時に“愛社精神”的な帰属の気持ちももちろん低下せざるを得ません。
そのような中、依然と比べ“起業する”という選択肢が広がってきています。
恵庭市でも継続的に【起業塾】の開催をしています。
短期間ではありますが、コンパクトの起業に必要不可欠な知識が得られるプログラムになっています。
今年度も早々に定員を満たす参加希望があったそうです。
ありがたいことに、その貴重な中の一回の講座を持たせて頂いております。
そのテーマは「ビジネスマナー」です。
歌は世につれ・・・という名文句がありましたが、
マナーも世につれ、と感じています。
世の中が変化を起こすと、その変化に見合ったマナーが必要になる一方、不要になっていくマナーもあるような気がしています。
マナー講師の私としては、「不要なマナーなどはありません!!」と言い張りたいのですが、柔軟な対応が必要なのです。
貴重な一回の講座を、「参加して正解!」と感じて頂くために、現実に見合った、為になること、気づけることを伝えるのが私の仕事です。
昨年度からは【起業家のためのコミュニケーションマナー】と題して、コミュニケーション、失礼のない会話術、そして人間関係の構築につながる会話テクニックを入れています。
そして、今年度はその中に、最近大きく不足していると私が感じている「人の言動」について、話をすることにしました。
それが【5つの「あ」が無い人は仕事がうまくいかない】という項目です。
今このブログをご覧いただいているあなたは、仕事がうまくいかない5つの「あ」は何だと考えますか?
最近、コミュニケーションが軽視されています。
その影響は、接遇力の低下、交渉力の低下、人間関係へも大きなマイナスの影響を出しています。
しかも、老若男女問わずです。
先日も、社判を作りに印鑑屋さんに行ったのですが、
60代後半と見える男性の経営者の対応があまりにも横柄かつぶっきらぼうで、辞めてし買おうかと考えるほどでした。
時間もないことから、そこのお店にお願いはしましたが、これで商売が成り立つわけがない、と思いました。
私はもう二度とその店に行かないし、人に進めることもありません。逆に悪い口コミをどこかに書き込むかもしれません。
そんな気分にさせられることが、本当に多いのです。
さて、話を戻すと、5つの「あ」です。
とてもとても当たり前のことです。ですが、できているかと問われると、不安になる人も多いと思います。
①挨拶ができない
②ありがとうが言えない
③謝れない
④頭を下げられない(お願いしますと言えない)
⑤新しいことに取り組まない
この5つの「あ」ができない人は仕事がうまく行きません。
(※モルゲン人間開発研究所所長 濱田富雄氏【「なぜか途中で挫折する人」の心理分析】より引用)
この5つが自然に出て会話できる人とは、こちらも心地よく心を開いて行けそうです。
ですが、どこかおざなりにする人とは、不快感や不信感しか生まれないような気がしませんか。
コミュニケーションマナーは敬語で話すことばかりではありません。
実は“態度”“気持ち”が重要なのです。
そして、頭でわかっているつもりではだめで、実際に言動に移すことが重要。
自分自身にも言い聞かせながら、2時間の講座の中で共有させてもらいました。
今年度の参加者は非常に熱心で、肯定的に受け止めてくださったようです。
コロナの影響が小さくない中、それでもご自身のキャリアビジョンに向け、進まれる強い意思と意欲にリスペクトです。
皆様の今後のご活躍を祈念いたします。