井島先生のおシゴト日記+α

ジョブスタートプログラムを巣立って行く子達へ

3月末から始まった、札幌市の学卒未就労者の就職支援事業 通称『ジョブスタートプログラム』が間もなく修了です。
 
私どもブロッサムは、ビジネスマナーを含む社会人基礎力のカリキュラムを担当させていただいていました。
机上での集中研修は1ヶ月ほどで、その後彼らは電話応対やパソコン技術の向上のための研修を経て、OJTへ進んでいます。
 
私はOJTで職場実習の3ヶ月間に、メンタルケアを考えたコミュニケーション力のアップを目的に3回の授業をさせてもらいました。
 
大学で4年間学び、ジョブスタートプログラムに参加する際も、面接を受けて選ばれたメンバーたちです。
それぞれの事情があり、他の同級生と歩調を合わしての就職ができなかったとはいえ、『なぜこの子が?』と思うくらい、いい子ばかりなのです。
 
ですが、この『いい子』の背景には、気の弱さや人付き合いの下手さ、自己否定感も否めないように思えています。
 
(もしかすると)学生の就職活動以上に深いことを多く学び、仕事を持つ事の喜びや感動を理解したこのメンバーたちが、職場に恵まれ、先輩に可愛がられ、自分の力を信じてかっこいいビジネスパーソンに育って欲しいと、いつもいつも願っています。
 
そして、気の弱さや人付き合いの下手さ、自己否定感からくるメンタルのダウンを避けてやりたいと、思っていました。
 
そこで、TA理論(交流分析)を教えて、彼らの得意な『情報』や『勉強』という論理的な形にして、メンタルケアにつながるコミュニケーションの授業をしました。
 
どれくらい役立っていくでしょう?少々祈るような気持ちです。
 
ですが、最後の授業のあとで、
「井島先生に励ましてもらった事と、この勉強が私を後押ししてくれました!ありがとうございました」と駆け寄って言ってくれた子がいます。
OJT先がこの子には合わず、悩んでいた時期があります。
辛い決断をして、再出発をして、9月1日から正社員での就職先が決定したそうです。
 
良かった!
 
半年の就業支援のジョブスタートは、厳しいとはいえ、まだ半分“学校”的な雰囲気があり、ルールに従う大変さが厳しいと感じるくらいでしょう。
 
本当に厳しいのは、これから!
でも本当に楽しいのもこれから!
 
みんなのキラキラ輝く瞳の先の、素晴らしい明日に、一緒に目を向けてみたいと思います。
2013.7月