私は札幌商工会議所の職業訓練において、ビジネスマナーと就職支援の授業を担当させて頂いております。
3か月から6か月くらいに及ぶ訓練の2~3日が担当です。
今回も11月に開講した訓練生を対象に、ビジネスマナーを二日間、教えてきました。
訓練生の目的とゴールは、簿記を含めた事務職に就くためのスキルアップと資格取得です。
既に、簿記2級取得に向けた勉強が始まっており、私が担当するビジネスマナーはちょっとほっとできるひと時になっているのかもしれません。
左脳をフル回転させている授業から、どちらかというと右脳を動かすマナーの心です。
そして、いつもの訓練生以上に、この回の皆さんは熱心です。
メモを取り、質問も多く、講師としてはとても嬉しく思います。
私も会社勤めを経験していますが、ビジネスマナーの重要さは良く聞かされるけれど、ではいったいどうすることが本当のマナーなの?!と悩んだ経験ばかりです。
先輩に聞いても正確な明確な返答がありませんでした。
ということは、かなり多くの社会人が、ビジネスマナーの本当の部分を知らないままだということかもしれません。
「あら、マナーも知らないの?!」と否定する前に、【マナーとはこういう風に実践するとよい】と、教育ありきなのではないでしょうか。(と考え、仕事にしています)
最近は言葉づかいが多様化しています。
敬語というより、話し言葉の中に、『これってどうよ?』という言葉が、皆さんにとっても疑問となっていました。
例えば、「なるほどですね」。
これは「なるほど、そうですね」を省略した言い方。若者言葉の中に分類されていることが多いです。
では略さないとよいか、というと、「なるほど」は上から目線の言い方のため、ビジネスでは、特に上司やお客様に使うのはとても失礼です。
その状況に合わせて、
「とても勉強になります」「おっしゃるとおりです」などと言い換える方が良いのです。
私も“教える”とはいいながら、新たな事に気付かされ、また、一緒に勉強する機会にもなり、有意義な時間を共有させて頂いています。
2014.12.3