札幌商工会議所 生涯学習センターで、夜間の講座を担当させていただいている。
年に2度ほどで3回完結、時間にすると合計6時間。
今回は、3月2,9,16日に「人間関係をま~るくするTA理論」の講座をした。
心理学なので女性が多いと予想していたが、
予想を反して男性のビジネスパーソンの比率が高かった。
内容は『人間関係で自分が気づかずにしてしまっている“癖”に気づいて、人間関係を円滑にしていくことを考えましょう』。
実際は、理論とそのテストと具体的な説明、フィードバックを繰り返していった。
6時間ではTA理論のすべてを伝えること、教えることは難しいが、大きなポイントを掴んでもらえるカリキュラムにした。
工夫した甲斐があり良い評価をもらえた。
受講の感想は
「チェックシートをすることでわかりやすく、自分の傾向や他人の傾向を診断できるようになり、非常に勉強になりました、
そして今の性格が楊書記の育てられ方によるものだということがわかり、自分により自信をもって過ごせる気がします」
「テストが数回あったのですが、点数や結果をもとに今後どう改めていくかの方向性が大まかにつかめたのは、大きな収穫だとおもっている。もう少し詳しく学べたらよかったです」
「子供のころは親、家族も周囲も超辛口の環境で育ってきたので、僻みっぽくネガティブで友達ができなった。(中略)今後は講座で学んだことを活かし自分の心も大切にしつつ、人を信じて温かいコミュニケーションがとれる人間に成長したいと思います」
等々だ。
商工会議所の夜間の講座を担当・実施するにあたって、
旬なテーマで、ニーズのある方に興味をもって受講して頂ければといつも考えている。
夜間の講座とはいえ、会社の自己啓発研修として参加される方もいる。
個人的な参加ばかりではないのが商工会議所の講座参加の特徴の一つだと思う。
必ず講座の対象者をわかりやすく提示してはいるのだが、
『受講のニーズに対する満足度はどうなのだろう』と 不安に思ってしまうことがある。
今回も講座の依頼を頂いたときに、
少々悩んでしまった。
10人参加して頂いても、10人の環境や立場があまりにもかけ離れていると、講座内容が届いて行かない気がしている。
これは私の講師としての力が不足していることが否めない。
が、同じくらい受け手の環境や属性も、研修効果を左右する。ミスマッチングだと結果がでない。
いろいろ考え、今回は講座といっても『セミナー(講話)』というより『学習・勉強』の意味合いを強くしたものを実施させていただいた。
つまり、
黙々と学んでいただく講座にした。
参加者同士で話すこともなかった講座は、私の講座としては非常に珍しい。
私の満足は参加してくださった方の満足度、充足度に比例する。
参加してくださった方が、何かを得て下されば大変うれしい。