井島先生のおシゴト日記+α

商品を『売る』と云うこと

全国ショッピングセンターロールプレイング大会の北海道大会が今年も10月に札幌で行われます。
ファッションや飲食のショップで販売接客をしているスタッフの皆さんが、日頃の接客力を競う大会です。
 
ここ数年、この時期私も出場するスタッフ指導をさせていただいております。
 
今週は、北海道大会への出場者を決める、各ショッピングセンターの接客ロールプレイング大会がありました。
 
“競技”は、6分間で日頃の接客をまとめなければならないので、かなり大変です。
その6分で『もう一度この人に接客をしてもらいたい!』とお客様に思っていただけるかどうかが診断・評価基準です。
 
人が人を評価するので、個人の “好感度”が左右するでしょう。
そして、相手に気配り・目配りをして、会話が出来るか・・・結局はコミュニケーション力だと、私は考え、そこを基軸に指導しています。
 
いくらカッコイイことを並べたてて、お世辞も言ってお客様に商品を勧めたところで、相手が『本当にそうよね』と納得して賛同してくれなければ商品は売れない。これが『売る』ことの鉄則でしょう。
 
『売る』という言葉がキツイので「お勧めする」「提案する」などと、言葉を換えて相方に柔らかいニュアンスを持たせる場合もありますが、でも『売る』ことが商売なのです。
私はこのキツイ感じがスキです。でも決して『売りつける』ではありません。
 
指導をしていると、販売する側が“無理に売ってはいけない”と考えているようでなりません。無理強いはいけませんが、売ることに消極的になっては、職務遂行になりません。
だから私は、その部分を繰り返し言います。
 
コミュニケーションも、商品やその情報にまつわる話しと、相手の情報を絡ませて会話にしていくと良いのです。
目配りで、しっかり目の前の情報を把握して、気配りで相手に必要な情報を相手が喜んでくれる情報にして伝えていく・・・これが『商品を売る』なのです!!
 
これが私の『接客販売の基本』、と云うか、全てかもしれません。
 
但し、私の考えがそのまま、世間一般の考えではないところが難しいところで、私の指導で、私の思いを理解して、そのような接客をしてくれたとしても、北海道や全国で評価される『販売員』になれるとは限りません。
でも、今年度も、自分の考え・想いに自信を持って、北海道大会に向け指導し、応援・サポートして行こうと思っています。
 
7月から練習し、スキルアップし大会に臨んだ素敵な笑顔です(写真)。
“お客様の事を考えながら接客を楽しむ姿勢”がアップしたのが、最大の成果だと思っています。

これから北海道大会に向け、もうひとふんばりです!
 
物を売る楽しさとそれを喜んでいただける満足感を感じれる販売スタッフを育てたいと思っています。

 

2009.8.30