6月中旬からの約一か月は、ワークトライアルの座学研修を担当していました。
ワークトライアルは、その名の通り、若い人たちの就職活動を支援し、就業を目指してもらう札幌市の事業です。
座学の最終日である修了式で、研修生に伝えたことがあります。
「32名のレディース&ジェントルマン!
皆さんに、教わったことが3つあります。
1つ、“笑顔”が素敵だと、そこにみんなが話せる場所ができるということ。
2つめは、人間が“誠実”だと、そこに信頼が生まれるということ。
3つめは、“仲間を大切に思う”と、そこに大きな強い絆ができるということ。
教えてくれて、ありがとう。」
年度ごとの若い人たちの属性があるのですが、
近年は、本当に『オトナな若もの』ばかりで、聞き分けも良くコミュニケーション能力も高いと感じています。
就業を促すために、弊社が受け持つのは
・職業観のかん養
・自己理解
・社会人基礎力
・ビジネスマナー
・応募書類と面接のマナー
です。
今までの経験から「就職活動をしっかりしてこなかった人たち」という想いが否めなかったのですが、
彼らは非常に素直で真面目で頑張る人達でした。
就職活動もしっかりやってきた人ばかりです。
強いて言えば『しっかり』の部分を教わる機会が無く、自己流で頑張ってきた人たちです。
今回は修了式にも同席させて頂き、32名の想いを聞くことができました。
「一人で就活をするのはくじけそうになる。こうしてみんなと頑張れたことがよかった」
「よくわからずがむしゃらにするしかなかった就活だったが、やり方をちゃんと教わることで、自分の自信にもなった」
「いつもどこか不安で、自分にも自信が無かったが、32名で認め合うことをしてきたこの一か月が、自分に勇気と自信を与えてくれた」
涙がじわ~~っと出てくる、熱い想いが、そこにはありました。
1か月の中で、素直に自分の成長という変化に向き合ってきた皆です。
苦手なことや納得のいかないこともあったはず。
そして、本当に純粋に、変化するために、考え努力し、自信をつけて行った輝く顔がそこにありました。
彼らは翌日からワークトライアルのスタートです。
自分で選んだ企業で、志望動機と目標を胸に、次の変化と努力をするはずです。
また数週間後には、更なる自信をつけた凛々しい顔つきになることでしょう。
で、こんな言葉で私のコメントを締めくくることにしました。
「グッジョブな皆さんに、ビジネスパーソンとしての3つのミッションを与えます。
1つは、自分の職場を活性化させる役割を意識すること。例えばあなたの挨拶一つで、職場に優しい風を吹かせて下さい。
2つめは、主体性を忘れないこと。失敗や人の目を気にしすぎず、どんどんチャレンジ&トライをしてください。
そして3つ目はチームの一人として協働をすること。
今からは、お互いに同じビジネスパーソンとして切磋琢磨していきましょう。」
札幌市から委託を受けた株式会社北海道アルバイト情報社様のきめ細やかな指導・支援が本当に素晴らしく、頭がさがります。
そして、その期待に十分に応えようとした札幌のこれからを担ってくれるであろう32名の若者たちが、私にはとても愛おしく、力強く感じました。
がんばって!!