BLOSSOM通信

待つのも仕事

私の仕事もコロナウイルスの影響を受け始めています。
研修の講師が主たる仕事です。
多数の参加者がいて、成り立つ仕事です。
私の仕事の分野で言うと、
札幌市は3月開催予定のイベントで20名以上集まる者については中止あるいは延期という勧告を出しました。
ということで、3月に予定されていた札幌商工会議所のセミナー2本が中止に。
また別企業様の研修はビデオ収録をして対応、ということになりました。

弊社のような小さな会社にとっては、“中止”はダイレクトに収入減・売上減です。
やむを得ないことではありますが・・・。

週末に北海道知事から出された緊急事態宣言。
自宅付近も人影まばらで、閑散としています。ある意味“不気味”な感じさえしました。
大きなイベントの中止は勿論ですが、札幌市内の百貨店も営業時間の縮小、
そして、普通に営業していても飲食店等は人が来ない、というところも少なくないようです。
こうした『待つ』ということが一番必要とされる状況もがあるのですね。

私は性格上、何もしていないと不安になってしまいます。マグロです。
『じっと待つ』ことが、最も苦手です(笑)。

これが、「好機を待つ!」というような、自ら機会を待つような状況や判断・決断であればまだ良いのですが、
指示されて「待つ」のはつらい。

とはいえ、この状況はしばらくは自分では変えることができそうにありません。
私には学校に通う子もいなければ、満員電車で通勤を強いられる家族も身近にはいないので、自分さえ『待つ』ことを克服できればいいのです。恵まれていますね。

であれば、「ピンチをチャンスに!!」でしょうか。
アメリカの思想家ソローは
「賢い人は待つことを知る。愚か者は急いで朝日を眺めようとして、木によじ登る如きをする」という名言を残しています。

[仕事が無い=休み]という公式ではありません。

私は「待つのも仕事」と捉え、足元を見ながら今できることをやってみようかと思います。
そう考えると“有意義な時間”に見えてきました。
ゆっくり事業計画でも考えてみよう!ポジティブに!!
「静かに横たわって、のんびりして、待っていること、辛抱すること。
だがそれこそ、考えるという事ではないか」
とドイツの哲学者ニーチェが言っています。

月曜の午前中、自宅窓から見える公園で、親御さんと雪遊びをする楽しそうな子供たちの笑い声が聞こえてきます。

待った分、いいことがたくさん訪れますように。